今日は、久保杯が行われた。
レース展開としては、まず、スタートスプリントで東雲と彩雲が飛び出したように見えた。祥雲は少し遅れるような形になった(といっても水が空くほどではない)。
そして500m通過では彩雲、東雲、祥雲の順番。そこから、祥雲は東雲を捉え並び、彩雲はさらに艇速を伸ばして他の2クルーから半艇身ほどのリードを奪って1000mを通過。
その後、東雲がジワジワと遅れていくなかで、彩雲は祥雲に対して、2/3艇身ほどのリードまで広げていく。しかし、ここから祥雲がすこしずつ艇速を伸ばしていき、ジワジワと艇差を詰めはじめる。
ここで、彩雲は勝負をかけていったものの、逆にレンジが切れてしまい少し苦しいリズムになってしまう。そして1700mあたりで祥雲は彩雲をとらえて、一気にカンバスまでリードを広げる。
両クルーがスパートをかけるなか、艇差はあまり変わらなかった。そして残り100m
で両クルーダブルスパートをかけるが、ここで彩雲がグングンと艇差を縮めていく。そして艇差がほぼ0になった状態で、両クルーほぼ同時にゴール。
最終的には、祥雲(#S大原#3菅野#2中井#B栗原#C竹島さん)が1着でゴールという結果になった。
彩雲はもう少し早めにダブルスパートを入れていたら結果は分からなかったが、もはや後の祭りである。レースをすることによって学べることは非常に多い。今回のレースが無駄にならないように、選手一人一人が何かを掴めたら良いと思う。
久保杯を振り返る
今回のクルー作りを振り返ると、基本的にはクルーボートで漕ぐのに必要なリズムの共有ときちんとバランス良く漕ぐためのハンドルコントロールの習得を課題にしていたのだが、達成度という点では、80%くらいだろうか。
バックターンでのスムーズさを完全にマスターできていない人がいたり、ハンドルコントロールがおぼつかないのでバランスを崩してしまう場面が多く見うけられた。
レースレートでの漕ぎこみをほとんど行わない状態でのレースだったので、高いレートでのハンドルコントロールに難点が残ってしまったのは、ある程度仕方ない部分もあるとは思うが、個人的な見立てに比べて、低レートの漕ぎから高レートの漕ぎへの移行が予想以上に困難だった。
基本的に、レートの高低に関わらず、基本的な漕ぎ方は一様なのだが、レートが上がって、1サイクルにかかる時間が短くなってくるなかで、レートの上昇にドライブでの加速感が伴わなかったのが1つの大きな原因であるように思う。
今後も、低いレートでの練習が行われることになると思うが、レースでは36とか40というレートで漕ぐことになる。レースレートと同じドライブでのハンドルの加速感は低レートでも実現できるはずだ。今後はもっともっと速いドライブを体現するためにとにかくスピード感を意識して練習をしていって欲しいと思う。
そのうえで、しっかりと艇速を出して、バランスをとっていって欲しいと思う。今のままではとてもレート36では漕ぎきれない。キャッチからファイナルまできちんとハンドルを加速させる。英語で言うなれば”pull hard”。フルプレッシャーの度合いに関して、私の感覚ではあと5つくらい壁を破る必要がありそうです(基本的には意識の問題)。7’45″じゃものたりないでしょう。
ここが今の新2年生のこの冬、一番大きな課題だと改めて認識させられた今日のレースでした。
とはいえ、クルー作りという点において、ある一定の成果は、確実にあったと思うし、このレース結果が選手にとっての大きなターニングポイントになればいいと思います。
今年の練習も、あとわずか。もっともっと上を目指して、成長していきましょう。