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順調。だからこそ気は緩めない

今年、現役を引退したので東大ボート部の会報である「淡青会報」に最後に文章を載せてもらうことになるわけですが、その原稿を書きながら思ったことが、最近の私自身のコーチングのテーマとなっています。

信頼

最近大事にしていること、それは選手との信頼です。いかに選手とよい関係を築けるかそれによってコーチングの効果は全く違ってきます。コーチングの効果というと少し語弊があるかもしれませんが、良い関係を築くことができれば、選手に話を聞いてもらう事が出来るような気がします。話を聞いてもらうという事ですが、実は結構難しい。ここで言う聞くというのは単純に意味を理解するということとは少し意味合いが異なります。言った意味を理解することができないような人は日本人である以上はおそらくどこにもいません。

今、上手い言い方が見つかりませんが、私が言いたいのは、心に留まるかということです。

COXとして選手と接した経験や自分が現役選手としてコーチと接していた時の経験を踏まえても、言葉が相手や自分の耳には届いていても心に届いていないと感じる事はよくありました。

もちろん、コーチングの内容という要因が大きなウエイトを占めている場合もあります。現役時代はそこがとても大事だと思っていたのですが、最近になって、それ以外にも大事なことがあるんだと感じるようになりました。

そんなこんなで、今朝は選手に少し迷惑をかけてしまって反省。

乗艇FB

今日見た感じでは、新2年生の中でABの漕ぎのイメージが徐々に固まって来つつあるようです。こちらとしても注意が非常にしやすくなってきた。なので、基本的には個人の癖を見ながらFBしていった。

そのほか、気になったこととしては、リストでフェザーをしてしまって、上手くタップダウンが取れずにフェザーからブレードを水面に擦ってしまっている人が結構多い。なのでそこに関しては今日は重点的にFBした。そして、ここでもあまり言葉が多くならないように注意した。

ただ、個人個人で乗艇に関する色んな感覚を掴みつつあるようなので全体としては確実に前進していると思う。

まねぶ

金子の漕ぎが以前のABの指導から日が開いたことで若干もとに戻りつつあったが、ABのマネではないが、あの時のABの指導を思い出しながら指導してみたら、少し良くなった。

学ぶことの語源はまねること、ということは良く知られている。ABの言葉、ジェスチャーを単純にまねるだけでもやはりコーチングの質は大きく変化する。これは私が毎日身を持って実感していることだ。

まずは、ABのいろんなところをまねてみる。自分のオリジナリティを確立するのはその後だと思う。そこらへんにもう少し後輩のCOXに気付いてほしいとよく思う。少し、そこを匂わすような言い方はしているが、なかなか気付いてもらえないので、少しやり方を変えてみます。
コーチは、常に選手の気付きの手助けをする存在でなければならない。油断するとすぐにそこを外してしまうので、特に自分は注意が必要です。

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