今日は予告通り、現3年生の練習を陸から見せてもらった。以前Blogで書いたように11人でのヘッドレース形式で行っている。レートの上げ下げなどの指示はモーターの上からABがホイッスルを使って行っている。ちなみに今日モーターに乗っていたのはAB、現役COXの大井と齊藤、学生コーチ、それとドライバーの植井。モーターの容量いっぱいで、なかなかの大所帯だ。
メニューは低レート指定でのロング。今日の練習でストロークの有効長さと順位(艇速)の相関をこれでもか、という程に見せつけられた事が個人的にはかなり爽快だった。ただ、別段不思議な話でもないのだけれど。
というのも、ボートの艇速を決定する要因は3つ。Stroke Rate、Power、そしてLength。今回のメニューではそのうちのStrokeRateが低い所で完全に統一されているし、そのためにPowerによる個人差はなかなか出にくい。そうなった時に結果として1番個人差が出やすいのがLengthであり、艇速と順位を決定する要因の半分以上のウエイトを必然的に占めてくるはずだからだ。
そして、昨年度のクルー決めの時のシートレースで、私もレンジの短さで悔しい思いをしたことがあったことを思い出した。このときもレートが指定されていたので、どんなにドライブを一気に押しても、レートを上げる事もできずに逆に短いレンジの中でなかなか艇を加速しきれずスピードに乗れなかったのを覚えている。
とはいえ、Powerで1番秀でている越村が現段階では1番スカルが速いので、勿論Powerを蔑ろにするつもりは毛頭ないし、そんなことできるはずもない。しかしオールを固定した状態でもう少し長くハンドルを引いてくることができれば、またもう少し遠くの位置で水を掴むことができれば、オールが固定されるレンジが長くなる。クワノのシングルスカルの長さが大体8m、1ストロークでの艇の動きが2cm伸びれば、レートが20であれば1分で40cm、20分のメニューなら1艇身は先に進めることになる。
今はまだ皆ほぼダンゴ状態。少しレンジが伸びるだけで今日並んでいた相手の背中を見ながら明日は漕ぐ事が出来るなんて、こんなおいしい話はないと思う。一応、付け加えるなら、ボートを2cmより大きく動かすためには梃子の原理よりおそらく3cmほどハンドルのレンジを伸ばす必要があるはず。
まだまだ、1Xでの練習は始まったばかり。クリスマスまでの期間でどこまで皆が成長するか、とても楽しみだ。そして玉置は明日昇格するかな?
Practice makes perfect! byAB