まえがき
1年生を見ていて、やはりFinishに対するイメージの曖昧さが気になるので少し纏めてみることにした。あくまでも叩き台のようなものですので今後A.Bと話し合って随時更新しながら固めていくつもりですので、そこは誤解のないようお願いいたします。
ROWING FASTER
Stroke Finish (P146)
The power that the blades apply at the finish of the stroke determines boat speed. The boat travels only as fast as the blades push it at the end of the stroke.
When the blade is on the right path, it makes a hollow in the water that allows for a clean extraction.
Two common errors are finishing short and allowing the blade to rise out of the water, or wash out, before the end of the stroke.
ごくごく簡単に訳すと、フィニッシュの押し切りが艇速を決める。正しいブレードワークを体現すれば水に空洞ができ、それを使えばクリアに離水できる。フィニッシュを短く切ったり、ブレードが浮いて水を壊してはいけない。というところか。
Puddle (P146)
The stronger the force of the blade, the more aggressive and long-lasting the puddle it creates. The size, depth, and consistency of the water forming the puddle reveal the power and accuracy of the stroke.
A blade that is uncovered at the finish produces frothy water at the rear of the puddle, commonly referred to as washing out. There must be no froth in front of the blade until it is extracted.
こちらは渦(puddle)の話。強くかつ速く押すほど迫力たっぷり(大きさや深さ)の渦ができて、なかなか消えない。フィニッシュでブレードが水面に露出すると渦の後ろに泡が発生する。リリースまではブレードの前に泡が立ってはいけない。
写真(ROWING FASTER)
泡がそれほど立つこともなく、フィニッシュまできちんと押して、渦もきれいに残ってると思います。ちなみにLeg Driveの章の写真です。
フェザータイミング
多少話がずれますが、ついでに書いておきます。
スクエアフィニッシュは結構難しい。1年生を見ていても十分にドロップダウンが取れないままにブレードの下端を水に引っ掛けてしまう光景を見る。ROWING FASTERやオザワローイングを見ても完全なスクエアフィニッシュを推奨しているわけではない。もちろん、押し切りの一環で意識する分には良い練習になるとは思うし、イメージする分には悪くはない。
オザワローイングで客観的な記述があったので抜粋してみます。
ファイナルでのブレードワークの必然的な減速を、ブレードの上半分は水面に逃れることでかわし、ブレードの下半分は回転動作の付加で補うというイメージが正確である。
水からみれば、ブレードが水面に上がっていく後半では、ブレードの上端は真っ直ぐ上昇し、下端がそれまでブレード1枚で水を押していた時と同じ速さで艇尾方向に移動しながら上昇するイメージである。
まぁ前後にスプラッシュが上がらなければよしってことだと思います。日大のフィニッシュ漕ぎのハンドリングもそんな感じですし。
現象論
Boat
クラッチがオールに押されてテール方向に加速している。
Blade(Oar)
ドライブ中にブレードは固定されて、シャフトはベンドしているが、ブレードのスピードが水に追いつかれてくるとベンドが無くなってくるので、ベンドの切れそうな時に上手く離水する。(泡や渦でクリアランスをFBできる)
フィニッシュのポジションに引いてくるまで、渦が発生し水中に1枚の深さで固定されていて、余分な泡が立つことがない。
Position(姿勢)
初期段階において、ABが選手に言う内容はもっぱらPositionについてです。具体的な項目を以下にまとめます。
艇庫に帰ってから更新します。
姿勢を高く保ってハンドルの相対位置をなるべく低くする。ハンドルを引く手首は水平に。腕引きは肩甲骨をしっかり動かす。ハンドルを引く力と同じだけの負荷が脚によってストレッチャーにかけられている。
現段階では、ざっと書くとこんな感じでしょうか。