Blog紹介
鶴井さんの資料漁りが予想以上に早く終わったので、いろんな方のBlogを読み漁ろうと思います。
とりあえずは、これくらいか。あとは、JARAprojectで引っかかってるブログですかね。
Rowing style
歯と感性はマイニチ磨けどうやって漕ぐかのエントリーで、面白いが書かれていたので部分的に抜粋して紹介したい。
Rowing Styleが大きく4つに分類される。
①[emphasis]レッグをメインで使うか、骨盤からの振りをメインで使うか。
②[timing]レッグ/トランク(≒ボディ)が同時に働くか、順番に働くか
をマトリックス化して、4つに分かれる。
世界的に最もオーソドックスだと言われるのは、骨盤から大きく前傾して、まずレッグで動かし始め、最高に加速するのは大きく前傾させたものを開放するボディスウィング(レバー)、というスタイル。
一方でその対極にあるのは、前傾はかるく、レッグを長く使いやすくして、かつレッグ、トランクを同時に使っている漕ぎ方(日大とかはそんな感じに見える)
ところでクルー内ではこれはあわせたほうがいいのか??
それとも、各自がやりやすいようにナチュラルにやればいいのか??
そういえば昨年までのヘッドコーチ・ジャンニ氏は、「ひとのナチュラルな動きはまちまち。だからクルーを組んでみんながナチュラルに動こうとしてたらぜんぜん合わない」と言って、みんなに前傾させていた。
という流れの記事でした。
現ナショナルHCであるマックス氏のコーチセミナーの纏め資料を読んでいたら、面白いことが書かれていた。以下、部分抜粋。
日本にはいろんなスタイルの漕ぎ方の選手がいる、とマックスは思ったそうだ。坂本剛健氏がスタイルを統一したほうがいいか、と聞くと、マックス氏は統一したほうがナショナルチームには都合がいい、と答えた。
スタイルを統一するということは、ぴったり同じ動きをするというわけではない。選手の体格や身体的特徴は一人ひとり違うのだから、それは無理。見た目は違うかもしれないが、ある点では統一されているということがスタイルが同じということ。
また、マックス氏は重要なのは「水の中で何が起こっていて、艇をどう進めているかを知ること」であり「きれいに見えるかどうか」では決して勝てないとも言っている。
同時に、北京五輪を制したイギリスのLM2Xクルーを見て、選手の動きは合っていないが水中での艇の進め方は合っている。とコメントしていた。
大林さんも、以前に紹介したセミナーで完璧にキャッチとフィニッシュが合わなくても、「艇を進める感覚」が合えば問題ない。(世界チャンピオンでも一見バラバラのクルーはたくさんいる。しかし彼らの「艇を運ぶ」感覚は素晴らしく一致していることを忘れてはならない)というコメントをしていた。
水中で何が起こっていてどう艇をすすめるのか、艇を運ぶ感覚・・・。それを統一することが、本質的なRowing styleの統一ということなんだろうかなぁ。ただ、最初に紹介した清水さんのブログでも同時に紹介されていたことだが、「styleの統一」=「フォースカーブの統一」という単純な話でもなさそうだ。
いったい水中で何が起こってどう艇を進めているのか、まずはその感性を身につけることが大事なのだろう。それありきのボディワークなのだろう。