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武田選手の体幹

超人・武田大作

以前、超人武田大作というドキュメンタリー番組を見た際に、武田大作選手がロースーを脱いで、体幹を披露したシーンがあった。そして、その時の武田大作選手の体幹は、実際のところ何なんだ?という話で艇庫が盛り上がった事があった。

昨晩、早大理工のBlogを読んで、何となくその事を思い出して、少し調べてみた。今日はそのことについて書こうと思う。

腹筋

まず、腹筋とは?そしてインナーマッスルとは何なのか?という事から話は始まる。

20100904101213.JPG

腹筋という筋肉はご存知のとおり存在しない。腹筋とは一般にこの図に示される様に階層状に配置された4つの腹部の筋肉の総称である。深い部分(少ない番号順)の筋肉から、腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹直筋となっている。そして筋肉の階層構造ゆえに最も外側にある腹直筋がアウターマッスル、それ以外がインナーマッスルと呼ばれている。
またインナーマッスルとは一般には、パワフルな運動や大きな動きをするための筋肉ではなく、関節が正しい位置で動くように支えたり、姿勢を保持するために働いている筋肉であるようだ。

ここで、日本のトップスカラー武田大作選手の筋肉を思い出してみる。ちなみに誤解のないように書いておきますが、下の写真は本人のものではありません。

20100904101212.JPG
実際の写真が無いのが残念ですが、私の記憶の限りではたしかこんな感じであったはずです。

上の図と見比べてみても、4つの筋肉全てがきちんと鍛えられているのが分かると思う。
ここで特に注目すべきは腹横筋だ。これはお腹全体をコルセット(ここが重要)の様に囲っている筋肉であり、体幹を安定させる役割を持っている。まさにボートにうってつけなのだ。

さらに腹横筋について調べる事で面白い事がわかってきた。腹横筋は腹式呼吸の際にも使われる筋肉で、腹圧を高める筋肉のよう。一般に某塾などでもドローインという概念がよく言われるが、ドローインはどうやら腹横筋の収縮に伴って行われるようだ。

自分の中で少しずつ話がつながってきた。
要は、武田大作選手は一番深い部分にある腹横筋がきちんと発達しているので、ウエストを囲むベルトの様に筋肉が発達し、体幹が安定している。ということではないのだろうか。

そしてここからの問題は、実際にそれをどうやって鍛えるのかである。しかしそれは言うまでもなく長く地道な体幹補強でしかない。まさに継続は力なりである。
結局同じか…。そう思うかもしれない。しかし、自分の中で現象やプロセスを理解し、将来像をイメージしながらトレーニングをするだけで、トレーニング効果に大きな差が出るというのはよく言われる話だ。

腹筋、体幹、ドローイン。半ばブラックボックス化していたこれらの言葉の理解度が深まるだけでも、効果はあるはずだと私は思う。
最後に、漕手には自分の体について今一度考えてみて欲しい。腹直筋、腹斜筋、腹横筋と色々あるが、自分の腹筋は今どうなっているのかを。

(追記)
先ほど伊藤さんの腹筋を見せてもらいましたが、インナーマッスルも発達してました。さすがはボート歴9年目!!

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