書き溜めてあった記事に少し書き足して掲載。考察って割に考察が足りず、結果もないのはご愛嬌。
コックスも艇に乗っている一選手。艇を進めよう(あるいは減速させまい)と影であれこれ工夫している。今回は2009_11/10_コックス_ラダー考察の続編。ラダーの握り方、コックスシートの座り方について記述。漕手が初めに習うのがオールの握り方ならば、舵手もラダーの握り方と座り方について考えることも損ではあるまい。
ラダーの握り方
What It Takes To Earn Your Place: Celebrating Rowing Through The 150th Oxford v Cambridge Boat Race より
この人の握り方は面白い。右手と左手で違う。別シーンなのでたまたまかもしれないが。
手元が見切れているけど、二枚目と一緒かな?話逸れるけど結構怒鳴ってる。最近クールなコールも流行ってるけど、別に感情豊かでもいいじゃないね。のめり込めばこうなる。自分を見失うのは論外だけど。
僕はこう握ってました。写真は三年生の時のOxford盾8+。一枚目の握り方を真似したときもあったけれどいかんせん木が滑る&切り過ぎる。一方、根元はラダーロープを張りやすい。木は邪魔なのでずらして前にしていた。肘の位置を合わせることでしがみつくことが出来る。欠点は木の存在意義がなくなること。
シートの座り方
次に座り方。
Oxford、Cambridgeのコックス達は深く座っている。この座り方の利点は艇にしがみつきやすい。そして声を出しやすい。欠点は視野が狭くなりやすい。腹筋が緩みやすい。SRが上がると頭がぶれやすい。頭がぶれるのは見た目から好まれない。
一方コックスが高く座る方法もある。脚を突っ張り背すじを伸ばして座る方法。利点は視野が広がる。艇の系と同化できる。欠点は腰が痛くなること。この状態でガチっと体幹を固めることが中々に骨が折れる。二年生の夏はこれに挑戦していたけど腰痛が出て諦めた。
如何に艇の系に自分を同化させるかを考えると、後者のが良いのか、そう思っていた昨年面白い記事を見つけた。堀内浩太郎氏のローマ五輪8+クルーの述懐。今手元に無いので若干うろ覚え。後日訂正版に差し替え予定。
“キャッチで8%(?)負荷を軽くする為に、あえてコックスには上体の力を抜けと指示した。漕手はコックスの頭の振れる様をコックリさんと呼んだ。”
2010.02.03訂正、以下原文引用。
“ローマオリンピック当時のエイトのコックス、三沢君は漕手達のキャッチの激しい減速度に対して上体を柔らかくすることで受け流していた。そのたびに頭部が頷く形となり、その動きを我々は「コックリさん」と呼んでいた。この動きは他校の先輩に不評なこともあったが、三沢君にはこれを通してもらった。”
“今もしコックスが身体を柔らかくして船の減速度を受け流し、その瞬間の漕手の蹴り下げに抵抗する体重を半分にすることが出来れば(図参照)、蹴り下げられる重さのトータルが256kgから231kgに減り、軽くなった分だけブレードの加速が10%良くなる。又これを腕の引きと合わせてブレードの合計を求めると、コックスの身体を固くした場合に比較して約8%ブレードの加速が良くなるのである。こうして水を捕まえるまでのブレードの加速を僅かでも良くしようとコックリさんを実行したのである。”
2010.02.03訂正、原文引用終わり。
勿論これだけで前者が良くて、頭を振ればよいというのも早計。その運動量はどこかでしわ寄せが来る。ただそういう考えもあるらしい。
以上。
さぁ漕手もコックスに興味を持ってやってください。漕手の目がコックスを育てます。ラダーしかり、コールしかり、off the boat しかり。
僕も基本的にtsuruiと同じ持ち方だな.
一枚目の写真って川とかで左に思いっきり
切ってるところだったりしないかな.
最近思うことはコックスのラダー,姿勢が
艇のバランスに与える影響が非常に大きいこと.
これはバランスのいい艇でちゃんとラダーの反応を
感じないとなかなか分からない.
自分も現役だったときはあまり気づけてなかったなーって最近思います.
最近姿勢で気にしているのは,体幹を安定させて,
艇に負の影響を与えないこと.
難しいけど,極力上半身・ラダーをもつ手は自然にリラックスするイメージ.
それができてればまあ姿勢は難しく考えなくていいかなと.
僕も基本的にtsuruiと同じ持ち方だな.
一枚目の写真って川とかで左に思いっきり
切ってるところだったりしないかな.
最近思うことはコックスのラダー,姿勢が
艇のバランスに与える影響が非常に大きいこと.
これはバランスのいい艇でちゃんとラダーの反応を
感じないとなかなか分からない.
自分も現役だったときはあまり気づけてなかったなーって最近思います.
最近姿勢で気にしているのは,体幹を安定させて,
艇に負の影響を与えないこと.
難しいけど,極力上半身・ラダーをもつ手は自然にリラックスするイメージ.
それができてればまあ姿勢は難しく考えなくていいかなと.
>最近思うことはコックスのラダー,姿勢が艇のバランスに与える影響が非常に大きいこと.
本当にそう思う。
コックスも意識していないと身体持って行かれるからね。
久し振りに舵を取ると、自分のパフォーマンスの低さに愕然とする。
昔取った杵柄とも言うけれど、継続は力なりというのも事実。
>最近思うことはコックスのラダー,姿勢が艇のバランスに与える影響が非常に大きいこと.
本当にそう思う。
コックスも意識していないと身体持って行かれるからね。
久し振りに舵を取ると、自分のパフォーマンスの低さに愕然とする。
昔取った杵柄とも言うけれど、継続は力なりというのも事実。
堀内氏の理論は、クルーの全体重からコックスの体重分だけ負荷を軽くするということでしょうか?
(55+(55+80*8)≒0.079)
個人的には上体を振るコックスが乗っている艇では、
進行方向に上体を動かすことで、キャッチの負荷が軽くなるものの
その後、上体を止めて跳ね返ってくる動作により、ドライブ中の負荷が増えるように感じます
キャッチから艇を進めるという目標の下ではこの方が効率が良いのでしょうか?
堀内氏の理論は、クルーの全体重からコックスの体重分だけ負荷を軽くするということでしょうか?
(55+(55+80*8)≒0.079)
個人的には上体を振るコックスが乗っている艇では、
進行方向に上体を動かすことで、キャッチの負荷が軽くなるものの
その後、上体を止めて跳ね返ってくる動作により、ドライブ中の負荷が増えるように感じます
キャッチから艇を進めるという目標の下ではこの方が効率が良いのでしょうか?
Lioさんこんにちは。
> 個人的には上体を振るコックスが乗っている艇では、
> 進行方向に上体を動かすことで、キャッチの負荷が軽くなるものの
> その後、上体を止めて跳ね返ってくる動作により、ドライブ中の負荷が増えるように感じます
その理解で良いとおもいます。Lioさんは漕手ですか?ドライブ中の負荷が増えるというのは実感ですか?
> キャッチから艇を進めるという目標の下ではこの方が効率が良いのでしょうか?
堀内さんはそう考えたのだと思います。
正直に答えると今の僕にはどちらが正しいか分かりません。
どちらが効率的かこれから調べてみようと思います。
Lioさんこんにちは。
> 個人的には上体を振るコックスが乗っている艇では、
> 進行方向に上体を動かすことで、キャッチの負荷が軽くなるものの
> その後、上体を止めて跳ね返ってくる動作により、ドライブ中の負荷が増えるように感じます
その理解で良いとおもいます。Lioさんは漕手ですか?ドライブ中の負荷が増えるというのは実感ですか?
> キャッチから艇を進めるという目標の下ではこの方が効率が良いのでしょうか?
堀内さんはそう考えたのだと思います。
正直に答えると今の僕にはどちらが正しいか分かりません。
どちらが効率的かこれから調べてみようと思います。