Bladework

10/27_22年度東大漕法のエントリーで東大の漕ぎについて少し触れた。今日から数日、Rowingの技術について現在の僕の考えを纏めていこうと思う。ただ僕もまだ六年目の駆け出し。今後より具体的に感覚的にRowingへの理解が深まり、考えも変化していくかもしれません。それは今までが間違っているというより進化するという方が合っているでしょうか。

ブレードワーク

漕法とは漕ぎの思想です。Rowingの思想とはブレードワークのことです。つまり東大漕法とは、東大が一つのチームとしてエイトを代表とするクルーボートで戦う上で、全てのスウィープ選手が表現しようとするブレードワークのことを指します。
東大漕法と聞いて「あーまず上体リラックスして脚で長くー」とか考えた人はちょっと待ってほしい。ボートという競技を観察する上で一番大事なのは、ボートがゴール方向に速く進んでいるかどうか。次に大事なのがブレードが艇を進めているかどうか。最後にブレードを表現するボディがどう動いているか。極端な話、ブレードがキャッチ前高く舞い上がっていても一番でゴールできたらそれで良い(効率は悪いとは思う)。また一見ボディがバラバラ動いていても、全員のブレードがぴたりと合って艇が進んでいれば良い(体格や柔軟性は個人差があるので、体の動きが完全に同じってのはないんじゃないか)。
つまり見るべき順番はBoat→Blade→Body。ですが自分も含めてやっぱりボディの動きに目がいってしまう。この事は仙台大の阿部さんも仰っていました。ボートの動きやブレードにかかるプレッシャーを無視して一人ボディの動きを気にする選手が多過ぎると。「美しく漕げる→上手い選手」ではなくて「艇を動かすことが出来る上手い選手→結果的に美しく漕いでいる」というのは、今の東大の選手は1モーション3回くらい立ち返って考える必要がある。
勿論、じゃあボートを進めるって簡単に言うけどどうするんだよ?ボート進めたいけどそれが出来なくて困っているんだよ!と思う人がいるでしょう。そこで重要になってくるのがBoatの次のBlade。

さて、ようやく今日の本題。今年東大が理想とするブレードワークは以下の通り。(クリックすると大きくなります)
20091110102206.PNG
(※11/10 entry前のsquaring時間を短縮)
どこかで見たような表現方法ですね。僕はおやじさんに多大な影響を受けているので。一部イメージを強調するため本家と軌跡を変えていたり、見慣れない言葉があったりすると思います。それら詳細は、ローイングサイクルの各パート毎に基本的なボディの動きとまとめて明日以降書きます。

選手はUTでこの軌跡を延々となぞり続けてください。RowingのUTは心肺機能を高めるだけでなく、ブレードワークの反復練習です。

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Bladework

10/27_22年度東大漕法のエントリーで東大の漕ぎについて少し触れた。今日から数日、Rowingの技術について現在の僕の考えを纏めていこうと思う。ただ僕もまだ六年目の駆け出し。今後より具体的に感覚的にRowingへの理解が深まり、考えも変化していくかもしれません。それは今までが間違っているというより進化するという方が合っているでしょうか。

ブレードワーク

漕法とは漕ぎの思想です。Rowingの思想とはブレードワークのことです。つまり東大漕法とは、東大が一つのチームとしてエイトを代表とするクルーボートで戦う上で、全てのスウィープ選手が表現しようとするブレードワークのことを指します。
東大漕法と聞いて「あーまず上体リラックスして脚で長くー」とか考えた人はちょっと待ってほしい。ボートという競技を観察する上で一番大事なのは、ボートがゴール方向に速く進んでいるかどうか。次に大事なのがブレードが艇を進めているかどうか。最後にブレードを表現するボディがどう動いているか。極端な話、ブレードがキャッチ前高く舞い上がっていても一番でゴールできたらそれで良い(効率は悪いとは思う)。また一見ボディがバラバラ動いていても、全員のブレードがぴたりと合って艇が進んでいれば良い(体格や柔軟性は個人差があるので、体の動きが完全に同じってのはないんじゃないか)。
つまり見るべき順番はBoat→Blade→Body。ですが自分も含めてやっぱりボディの動きに目がいってしまう。この事は仙台大の阿部さんも仰っていました。ボートの動きやブレードにかかるプレッシャーを無視して一人ボディの動きを気にする選手が多過ぎると。「美しく漕げる→上手い選手」ではなくて「艇を動かすことが出来る上手い選手→結果的に美しく漕いでいる」というのは、今の東大の選手は1モーション3回くらい立ち返って考える必要がある。
勿論、じゃあボートを進めるって簡単に言うけどどうするんだよ?ボート進めたいけどそれが出来なくて困っているんだよ!と思う人がいるでしょう。そこで重要になってくるのがBoatの次のBlade。

さて、ようやく今日の本題。今年東大が理想とするブレードワークは以下の通り。(クリックすると大きくなります)
20091110102206.PNG
(※11/10 entry前のsquaring時間を短縮)
どこかで見たような表現方法ですね。僕はおやじさんに多大な影響を受けているので。一部イメージを強調するため本家と軌跡を変えていたり、見慣れない言葉があったりすると思います。それら詳細は、ローイングサイクルの各パート毎に基本的なボディの動きとまとめて明日以降書きます。

選手はUTでこの軌跡を延々となぞり続けてください。RowingのUTは心肺機能を高めるだけでなく、ブレードワークの反復練習です。

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コメント

  1. oyajisculler より:

    良いイメージ図だと思いますが、気になる点が一つあります。エントリー前のスクウェアリングとエントリー開始がピンポイントで瞬間芸になっていますが、これは実現困難だと思います。即ち、スクウェアリング完了後はフォワードエンドではなく、ハンドル軌道で拳一個分ぐらいで手前で完了し、エントリー動作とスクウェアリングは分離すべきだと思います。

  2. oyajisculler より:

    良いイメージ図だと思いますが、気になる点が一つあります。エントリー前のスクウェアリングとエントリー開始がピンポイントで瞬間芸になっていますが、これは実現困難だと思います。即ち、スクウェアリング完了後はフォワードエンドではなく、ハンドル軌道で拳一個分ぐらいで手前で完了し、エントリー動作とスクウェアリングは分離すべきだと思います。

  3. tsurui より:

    確かにsquaringの時間が長く、完了時がエントリー直前となっていました。この中途半端フェザー(ブレード45度の時間が長いフェザー)は僕の持っていたイメージとも違うので早速訂正しました。ご指摘感謝します。
    一方で先月東北大の主務と話をしたとき、彼はスクウェアリングとエントリーは一緒に行うようなイメージだと話していたのを思い出しました。以前バレリーがコーチをしていたときはトップターンと教えていたようです。フェザーを長くしろということなのでしょうが面白いと感じました。

  4. tsurui より:

    確かにsquaringの時間が長く、完了時がエントリー直前となっていました。この中途半端フェザー(ブレード45度の時間が長いフェザー)は僕の持っていたイメージとも違うので早速訂正しました。ご指摘感謝します。
    一方で先月東北大の主務と話をしたとき、彼はスクウェアリングとエントリーは一緒に行うようなイメージだと話していたのを思い出しました。以前バレリーがコーチをしていたときはトップターンと教えていたようです。フェザーを長くしろということなのでしょうが面白いと感じました。

  5. H18の選手です より:

    一橋大学H19対抗清水慶太さんがブレードワークに関する考え方を自身のブログで展開なさっています。(すでにご存知かもしれませんが、「あしたも休日」で検索すると出てくるかと思います。)その大筋は、「ブレードワークは結果である」という思想だと私は理解しています。このあたりの議論は私も興味があります。

  6. H18の選手です より:

    一橋大学H19対抗清水慶太さんがブレードワークに関する考え方を自身のブログで展開なさっています。(すでにご存知かもしれませんが、「あしたも休日」で検索すると出てくるかと思います。)その大筋は、「ブレードワークは結果である」という思想だと私は理解しています。このあたりの議論は私も興味があります。

  7. tsurui より:

    最近清水のブログ見てなかったです。あー10/29に書いてますね。んー…しかもこのブログ見られとる!Jara Projectめ!まぁ別にいいや。薮田からもコメント貰ったし、清水からもコメント欲しいもんです。

    "ブレードワークは結果"
    その通りだと思います。何の結果かといえばBoatを如何に進めるかを突き詰めた"結果"だと思います。以下清水の引用。

    > どうやったらブレードワークがよくなるかなあ、とブレードワークを目的にするより、
    > スピードや、大枠の動かし方の思想を求め続ければ、本番でアウトプットされるものではないのか、と。

    んー同じ気がする。そしてBoatを速くするんだけど行き詰まってきた!じゃあどうするのってとこで初めてBladeやBodyをどう動かすかに頭を巡らせるのが効果的なのかなと思います。

    > まあ、きっとそれだけじゃだめで、
    > ブレードワーク狙っていくことも大切なんだろうけど、
    > なんだろうけど、ぼくは比較的そう思います。

    やっぱ同じこと書いているように僕は思う。結局行き着いた結論が似通ってて残念…な反面、嬉しくも思ったりします。本人に聞くとまた違うのかもしれないですが。

    その前日の日記が逆境ナインなのも悲しいぐらいのシンクロ。近々それについて書こうと思っていたので。艇庫の逆境ナインどこにいったんやろ。

  8. tsurui より:

    最近清水のブログ見てなかったです。あー10/29に書いてますね。んー…しかもこのブログ見られとる!Jara Projectめ!まぁ別にいいや。薮田からもコメント貰ったし、清水からもコメント欲しいもんです。

    "ブレードワークは結果"
    その通りだと思います。何の結果かといえばBoatを如何に進めるかを突き詰めた"結果"だと思います。以下清水の引用。

    > どうやったらブレードワークがよくなるかなあ、とブレードワークを目的にするより、
    > スピードや、大枠の動かし方の思想を求め続ければ、本番でアウトプットされるものではないのか、と。

    んー同じ気がする。そしてBoatを速くするんだけど行き詰まってきた!じゃあどうするのってとこで初めてBladeやBodyをどう動かすかに頭を巡らせるのが効果的なのかなと思います。

    > まあ、きっとそれだけじゃだめで、
    > ブレードワーク狙っていくことも大切なんだろうけど、
    > なんだろうけど、ぼくは比較的そう思います。

    やっぱ同じこと書いているように僕は思う。結局行き着いた結論が似通ってて残念…な反面、嬉しくも思ったりします。本人に聞くとまた違うのかもしれないですが。

    その前日の日記が逆境ナインなのも悲しいぐらいのシンクロ。近々それについて書こうと思っていたので。艇庫の逆境ナインどこにいったんやろ。

  9. shima より:

    逆境ナイン1、2はT2にあります

  10. shima より:

    逆境ナイン1、2はT2にあります

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