新人選最終日結果
今日はM1X準決勝とM8+順位決定。
午前M1X誉(若本一敏)は準決勝。トヨタ紡織と日本大学、早稲田大学らと対戦。M1X準決勝では一位が決勝、二位が順位決定へ歩を進めることが出来る。何とか上位通過したいところ。スタート直後ははほぼ横一線。300m付近からトヨタ紡織が抜け出す。500mで一位トヨタ紡織、二位早稲田、三位東大。第二クォーターで若本が早稲田を抜き二位へ。しかし同時に1レーン日大がじわりと差を詰めはじめる。第三クォーターで日大がぐいぐいと迫り若本三位転落。第四クォーターは日大が脅威のスパートで二位以下を突き放し一位トヨタ紡織を追い詰める。若本は四位早稲田の頭を何とか抑えて三位でゴールも、準決勝で敗退となってしまった。
早稲田大学の吉原至君は小松明峰高での若本の後輩のようだ。新人選で隣のレーンで争うとは縁。吉原君は平成20年度JOCジュニアオリンピックカップ優勝、同年インターハイ優勝者。しかしスタートから顎をあげ頭を振る漕ぎ。どこか故障でもしているのだろうか。
午後M8+三四郎は順位決定戦。慶應、法政、東北が相手。東大のfocusは新人選合宿で取り組んできた”大きく一気”。艇を飛ばし続けるという原点に立ち返ることにした。スタートはハイピッチが決まり、慶應に半艇身リードして一位。900mまでコンスタントで相手の頭を抑え続けた。しかしここから、このクルーで最後まで課題として付きまとったコンスタントのタイム落ちが生じ、ガクンと艇速を落とす。以降後続集団に飲み込まれ、最終的に4位。全体として8位の結果に終わってしまった。
今回の反省は、コンスタントのタイム落ちに対する僕らの見込みの甘さ。まずレースシーズンを通して有酸素能力が落ちているのではと疑いながら、そこは前年冬場の貯金で乗り切れると考えたこと。次にquick hands awayからのリズム改善と、コンスタントへの移行の練習によりタイム落ちが防げると考えたこと。後者は今でも正しかったと信じているが最後まで完成させることが出来なかった。移行は自由にやればよいと思ったが逆に迷わせてしまったか。
他レース観戦
この三日間色々なレースを見た。その中で本日行われたM2Xの決勝をPick up。このレースは日大3ハイと小浜水産高校(注:10/16に紹介した光亦君が乗っている)で行われた。小浜水産高校の二人もアジアJr.の選抜選手ということもあり、大林さんの教え子のようなものなのだろう。雰囲気はさながら日大の学内レース。何ともはやまぁ。
印象的だったのが日大Dがフィニッシュで停まりリズムが悪くなってきたとき、伴チャリから杉崎Hands away-!と陸から何度も声が飛んだこと。M1Xのレースでも若本が対戦した日本大学の田中駿作君が、駿作Hands away-!と何度も声援を受けていた。まぁリズムはそこですよね。同時に、分かっていても難しいところですが。
これから
さて。泣き言はここまで。どうやれば艇が走るか頭では分かっている。ボートはそんな複雑なことじゃないと思う。ただ頭での考えを実際の身体的な動きにまで落とし込めていないだけ。そこを結びつけるのはかなり大変だけど。感覚的なところ、つまり艇と一体になり、艇と繋がり続けるセンサーを磨こう。良いオールをひくとはそういうものだと思う。良いオールをひいてスピードをつくり、キープする練習。やっていくよ。