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基本は大きく一気

ドライブは”大きく…”?

一年生の頃、”大きく強く”ドライブしろと教わった。学年が上がりコーチが変わっても言われることは常に”大きく強く”。四年生になり須藤さんがHCに就任されたとき、”大きく速く”艇を加速しろと諭された。自分の中で何かがスッと腑に落ちた。”強く”と”速く”は違う。ボートは如何にドライブで艇を運ぶかが重要なので、ブレードで水を止めてクラッチを”強く”押さなければいけない。ただ”強く漕げ”でイメージされるのは、全身を硬直させ艇の上で暴れて水を破壊し艇を止めてしまう出力。

近年日本ボート界で旋風を巻き起こしている日大の大林プロコーチも似たようなことを仰っていた。この時の話題は「脚蹴り」についてだが。

もともとは”Leg Drive”に相当する訳語として用いられ、広まったと思われるが、実は”Drive”には「蹴る」という意味もニュアンスも全くない。海外のローイングマニュアルに「蹴る(Kick)」などという単語は一つもないことからも間違いは明らか。なぜこんな見当違いの訳し方をしたのかはわからない。しかし、いずれにしてもこの「蹴る」という言葉は非常に厄介な存在である。それは「蹴る」という動作自体が、本来ローイングで発揮されるべきパワーの方向と正反対の出力しかイメージさせないからである。これでは到底「艇をゴールに向かってより速く運ぶ」というもっとも基本的なコトすら意識することができない。

今日もポンド脇の大林さんの近くに擦り寄り、何を喋っているか聞き耳を立ててみた。キーワードは”艇を運べ”、”艇のスピードを出す”、”艇を感じて”、”リラックス”。大林コーチは僕が知る限り、感覚的な指導の割合が多い方だと思う。そして言葉を選んで喋っているなと感じる。

コックスやコーチの言葉は重要。的確で想像しやすく選手の感覚を助ける言葉と、的外れで想像しにくく選手の成長を妨げる言葉がある。その意味で”大きく強く”は若干的外れ。ただ”大きく速く”も少し想像しにくいと僕と横矢は考えた。そこで新人選エイトで用いている言葉は”大きく一気”に艇を”飛ばす”ドライブ。

感覚を磨き一流のアスリートになろう。
勿論、感覚を盾にした言葉遊びにならないよう気をつけながら。

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「基本は大きく一気」への8件のフィードバック

  1. H18の選手です

    はずかしいので匿名を希望したいです。ふねを速くすすめるために必要なステップとして、以下の2つがあり、この順にマスターすることが、ボートをすすめる練習なのだ、と今でも私は信じています。1.漕いだ分だけふねを進めることの実現2.大きく強く漕ぐ。まず、1.について。これはドライブに関する考え方ですが、(フォワードに関してはまったく言及していないという意味です。)体が動いた分だけ、船が動く、というものです。(水が動かずに、しっかりと船を進められているのであれば、体と一緒に船が動くはずです。)この感覚ができあがっているかいなかがインカレ8+finalAとそれ以下を分けると考えています。ふねとつながるという言葉を日本のトップ層は使いますね。この状態を実現することが最も重要だと考えます。これができるようになれば、2番目のステップに進みます。自分が動いた分だけ船がすすめられるようになれば、船を速く飛ばそうと思えばすべきことは明白ですよね。(自分を飛ばすということになるでしょう。)また、前後に大きくふねとつながるようになれば、1回のドライブで船が加速する時間は延びますよね。
    以上が私の考えです。まずは、ドライブのどの部分でもよいので体が動けば船が動くという状態を実現すること。(1つめのステップ)それができるようになると、船の動きがコントロールできるようになるので後はなにをすべきか勝手に分かる。(言葉は適切か分かりませんが、大きく強くということになるのでしょうか。)いずれにしても船をすすめるドライブ(1つめのステップ)のマスターが重要で、留意すべきは体が動いた分だけ船が動いているか(船とつながっているか)ということを漕手自身がチェックしながら漕ぐ、ということだと今でも思っています。
    けりこみ動作がはげしい云々という指摘も、まあそうなんでしょうが、じゃあその点を改善するためにはどうすればいいか?という観点でいくと、まず、1のステップができているか?という段階があり、できているのであれば、漕手自身が前の方で自分の体がbackしたときに船も一緒にbackしているかに神経を研ぎ澄ませることで改善されると考えています。entry動作素早く!などといった指摘ではentryそのものの見た目のスピードは一流選手に近づくのかも知れませんし、それは可能でしょうが、船を動かすドライブの長さには貢献しないと考えています。
    以上えらそうでした。入学年度が早いとはいえ、
    選手歴は鶴井君と同じ。コーチをしていることを考えると鶴井君の方が長くボートに接している。ですが、貢献できる部分は私にもあると考え、伝えます。参考にしてほしいです。(取りいれてほしいというほど厚かましい意味ではないです。読んで、批判でもなんでもいいから考える材料にしてほしいという意味です。)

  2. H18の選手です

    はずかしいので匿名を希望したいです。ふねを速くすすめるために必要なステップとして、以下の2つがあり、この順にマスターすることが、ボートをすすめる練習なのだ、と今でも私は信じています。1.漕いだ分だけふねを進めることの実現2.大きく強く漕ぐ。まず、1.について。これはドライブに関する考え方ですが、(フォワードに関してはまったく言及していないという意味です。)体が動いた分だけ、船が動く、というものです。(水が動かずに、しっかりと船を進められているのであれば、体と一緒に船が動くはずです。)この感覚ができあがっているかいなかがインカレ8+finalAとそれ以下を分けると考えています。ふねとつながるという言葉を日本のトップ層は使いますね。この状態を実現することが最も重要だと考えます。これができるようになれば、2番目のステップに進みます。自分が動いた分だけ船がすすめられるようになれば、船を速く飛ばそうと思えばすべきことは明白ですよね。(自分を飛ばすということになるでしょう。)また、前後に大きくふねとつながるようになれば、1回のドライブで船が加速する時間は延びますよね。
    以上が私の考えです。まずは、ドライブのどの部分でもよいので体が動けば船が動くという状態を実現すること。(1つめのステップ)それができるようになると、船の動きがコントロールできるようになるので後はなにをすべきか勝手に分かる。(言葉は適切か分かりませんが、大きく強くということになるのでしょうか。)いずれにしても船をすすめるドライブ(1つめのステップ)のマスターが重要で、留意すべきは体が動いた分だけ船が動いているか(船とつながっているか)ということを漕手自身がチェックしながら漕ぐ、ということだと今でも思っています。
    けりこみ動作がはげしい云々という指摘も、まあそうなんでしょうが、じゃあその点を改善するためにはどうすればいいか?という観点でいくと、まず、1のステップができているか?という段階があり、できているのであれば、漕手自身が前の方で自分の体がbackしたときに船も一緒にbackしているかに神経を研ぎ澄ませることで改善されると考えています。entry動作素早く!などといった指摘ではentryそのものの見た目のスピードは一流選手に近づくのかも知れませんし、それは可能でしょうが、船を動かすドライブの長さには貢献しないと考えています。
    以上えらそうでした。入学年度が早いとはいえ、
    選手歴は鶴井君と同じ。コーチをしていることを考えると鶴井君の方が長くボートに接している。ですが、貢献できる部分は私にもあると考え、伝えます。参考にしてほしいです。(取りいれてほしいというほど厚かましい意味ではないです。読んで、批判でもなんでもいいから考える材料にしてほしいという意味です。)

  3. 18の先輩に書き込んでいただき嬉しいです。コメントに関しても自分の感覚と照らし合わせ想像しながら、何度も読ませていただきました。以下コメントです。

    1.漕いだ分だけふねを進めることの実現
    まさしくその通りだと思います。先輩は「水が動かずに体が動いた分、船が動く」とおっしゃっています。僕が19のときに使っていた言葉は「水を素早く圧縮して、艇を動かす」。他の言葉で言えば「クラッチを押す」など言い換えられると思います。

    2.大きく強く漕ぐ
    18はドライブの強さにこだわりがあるので、"強い"が的外れとされ拒否感があると思います。しかしこれは文字通り言葉の綾で、僕も出力が低くても良いなどとは全く思いません。艇を進める力は唯一ドライブのみにて発揮されるからです。

    艇を速くするステップとして、以上二点について僕らにも共通理解はあります。ただ言葉の問題や、コミュニケーション不足からくる共通理解の認識不足など、色々と問題がある(あった)のでしょう。

    18の漕ぎで思い出されるのは、冬場に取り組んだ"セットまでドライブ"の意識です。Mike SpracklenのRowing Techniqueにもquick hands awayとあります。hands awayまでfast movementで、slower movementはthe hands pass over the kneesからだと。今でも使わせていただいている言葉です。冬場の均等クルーエイトで、秋ヶ瀬-笹目間をSR26の良いリズムと艇速で漕ぎ通せたのは僕の良い感覚の原点ともなっています。

    ただ18で未だに悔いているのが、冬場にhands awayの素早さを強調したものの、東商戦前それぞれのクルーに別れ、様々な大学出身のコーチの指導を受けることになり、それまでの統一された漕ぎの意識が薄れたことです。18淡青会報の表紙をご覧になれば分かると思いますが、夏のインカレ時ではFWD中に腕が曲がり、ドライブの準備が不完全になっています。その状態で強さを強調することで、より力んだドライブに。また勉強部屋のバック台が無くぶら下がりの練習が少なかったことも拍車を掛け、力押しクルーになってしまいました。インカレ前の東京ぼーっと塾で、「東大はパワフルな漕ぎだ」と評されたのはボートにおいて好ましいと思えません。

  4. 18の先輩に書き込んでいただき嬉しいです。コメントに関しても自分の感覚と照らし合わせ想像しながら、何度も読ませていただきました。以下コメントです。

    1.漕いだ分だけふねを進めることの実現
    まさしくその通りだと思います。先輩は「水が動かずに体が動いた分、船が動く」とおっしゃっています。僕が19のときに使っていた言葉は「水を素早く圧縮して、艇を動かす」。他の言葉で言えば「クラッチを押す」など言い換えられると思います。

    2.大きく強く漕ぐ
    18はドライブの強さにこだわりがあるので、"強い"が的外れとされ拒否感があると思います。しかしこれは文字通り言葉の綾で、僕も出力が低くても良いなどとは全く思いません。艇を進める力は唯一ドライブのみにて発揮されるからです。

    艇を速くするステップとして、以上二点について僕らにも共通理解はあります。ただ言葉の問題や、コミュニケーション不足からくる共通理解の認識不足など、色々と問題がある(あった)のでしょう。

    18の漕ぎで思い出されるのは、冬場に取り組んだ"セットまでドライブ"の意識です。Mike SpracklenのRowing Techniqueにもquick hands awayとあります。hands awayまでfast movementで、slower movementはthe hands pass over the kneesからだと。今でも使わせていただいている言葉です。冬場の均等クルーエイトで、秋ヶ瀬-笹目間をSR26の良いリズムと艇速で漕ぎ通せたのは僕の良い感覚の原点ともなっています。

    ただ18で未だに悔いているのが、冬場にhands awayの素早さを強調したものの、東商戦前それぞれのクルーに別れ、様々な大学出身のコーチの指導を受けることになり、それまでの統一された漕ぎの意識が薄れたことです。18淡青会報の表紙をご覧になれば分かると思いますが、夏のインカレ時ではFWD中に腕が曲がり、ドライブの準備が不完全になっています。その状態で強さを強調することで、より力んだドライブに。また勉強部屋のバック台が無くぶら下がりの練習が少なかったことも拍車を掛け、力押しクルーになってしまいました。インカレ前の東京ぼーっと塾で、「東大はパワフルな漕ぎだ」と評されたのはボートにおいて好ましいと思えません。

  5. H18の選手です

    先ほどと同じH18の選手です。私の言葉不足だと思いますが、正しく伝えることができなかったと想像していますので、もう1度書き込みたいと思います。私の気持ちというか意見といたしましては、ステップ1が極めて重要だ、ということがいいたいのです。ステップ2に関しては2の次である、というのが私のボート論です。「体が動いた分だけ船が進む」、「体と一緒に船が進む」ということに関しては感覚的に理解できたつもりです。一方、「クラッチを押す」ということに関してはこれらと同義のはずですし、頭では理解できているのですが、感覚的に実感を伴ったことはないです。この「クラッチを押す」という感覚を味わったことがない自分としてはこの感覚がボートを進めるうえでそもそも重要かどうか判断を下すことはできないですが、この感覚が理解できなかったことは自分としては残念でした。とにかく、鶴井くんのボートを進めることに関する考えをブログで読めること、うれしく思います。これからも読んでいきたいと思うし、また、意見交換できたらよいな、と思っています。

  6. H18の選手です

    先ほどと同じH18の選手です。私の言葉不足だと思いますが、正しく伝えることができなかったと想像していますので、もう1度書き込みたいと思います。私の気持ちというか意見といたしましては、ステップ1が極めて重要だ、ということがいいたいのです。ステップ2に関しては2の次である、というのが私のボート論です。「体が動いた分だけ船が進む」、「体と一緒に船が進む」ということに関しては感覚的に理解できたつもりです。一方、「クラッチを押す」ということに関してはこれらと同義のはずですし、頭では理解できているのですが、感覚的に実感を伴ったことはないです。この「クラッチを押す」という感覚を味わったことがない自分としてはこの感覚がボートを進めるうえでそもそも重要かどうか判断を下すことはできないですが、この感覚が理解できなかったことは自分としては残念でした。とにかく、鶴井くんのボートを進めることに関する考えをブログで読めること、うれしく思います。これからも読んでいきたいと思うし、また、意見交換できたらよいな、と思っています。

  7. どうやら僕が誤解していたようです。ステップ1、その点は22の最重要テーマです。御安心ください。
    先輩がどなたか心当たりがあります。こういう話は出来れば顔を突き合わせて一晩中語り明かしたいものです。Freiの日にうちにいらっしゃるか、もしくは新人選の時にでもお話しましょう。

  8. どうやら僕が誤解していたようです。ステップ1、その点は22の最重要テーマです。御安心ください。
    先輩がどなたか心当たりがあります。こういう話は出来れば顔を突き合わせて一晩中語り明かしたいものです。Freiの日にうちにいらっしゃるか、もしくは新人選の時にでもお話しましょう。

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基本は大きく一気

ドライブは”大きく…”?

一年生の頃、”大きく強く”ドライブしろと教わった。学年が上がりコーチが変わっても言われることは常に”大きく強く”。四年生になり須藤さんがHCに就任されたとき、”大きく速く”艇を加速しろと諭された。自分の中で何かがスッと腑に落ちた。”強く”と”速く”は違う。ボートは如何にドライブで艇を運ぶかが重要なので、ブレードで水を止めてクラッチを”強く”押さなければいけない。ただ”強く漕げ”でイメージされるのは、全身を硬直させ艇の上で暴れて水を破壊し艇を止めてしまう出力。

近年日本ボート界で旋風を巻き起こしている日大の大林プロコーチも似たようなことを仰っていた。この時の話題は「脚蹴り」についてだが。

もともとは”Leg Drive”に相当する訳語として用いられ、広まったと思われるが、実は”Drive”には「蹴る」という意味もニュアンスも全くない。海外のローイングマニュアルに「蹴る(Kick)」などという単語は一つもないことからも間違いは明らか。なぜこんな見当違いの訳し方をしたのかはわからない。しかし、いずれにしてもこの「蹴る」という言葉は非常に厄介な存在である。それは「蹴る」という動作自体が、本来ローイングで発揮されるべきパワーの方向と正反対の出力しかイメージさせないからである。これでは到底「艇をゴールに向かってより速く運ぶ」というもっとも基本的なコトすら意識することができない。

今日もポンド脇の大林さんの近くに擦り寄り、何を喋っているか聞き耳を立ててみた。キーワードは”艇を運べ”、”艇のスピードを出す”、”艇を感じて”、”リラックス”。大林コーチは僕が知る限り、感覚的な指導の割合が多い方だと思う。そして言葉を選んで喋っているなと感じる。

コックスやコーチの言葉は重要。的確で想像しやすく選手の感覚を助ける言葉と、的外れで想像しにくく選手の成長を妨げる言葉がある。その意味で”大きく強く”は若干的外れ。ただ”大きく速く”も少し想像しにくいと僕と横矢は考えた。そこで新人選エイトで用いている言葉は”大きく一気”に艇を”飛ばす”ドライブ。

感覚を磨き一流のアスリートになろう。
勿論、感覚を盾にした言葉遊びにならないよう気をつけながら。

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「基本は大きく一気」への4件のフィードバック

  1. H18の選手です

    はずかしいので匿名を希望したいです。ふねを速くすすめるために必要なステップとして、以下の2つがあり、この順にマスターすることが、ボートをすすめる練習なのだ、と今でも私は信じています。1.漕いだ分だけふねを進めることの実現2.大きく強く漕ぐ。まず、1.について。これはドライブに関する考え方ですが、(フォワードに関してはまったく言及していないという意味です。)体が動いた分だけ、船が動く、というものです。(水が動かずに、しっかりと船を進められているのであれば、体と一緒に船が動くはずです。)この感覚ができあがっているかいなかがインカレ8+finalAとそれ以下を分けると考えています。ふねとつながるという言葉を日本のトップ層は使いますね。この状態を実現することが最も重要だと考えます。これができるようになれば、2番目のステップに進みます。自分が動いた分だけ船がすすめられるようになれば、船を速く飛ばそうと思えばすべきことは明白ですよね。(自分を飛ばすということになるでしょう。)また、前後に大きくふねとつながるようになれば、1回のドライブで船が加速する時間は延びますよね。
    以上が私の考えです。まずは、ドライブのどの部分でもよいので体が動けば船が動くという状態を実現すること。(1つめのステップ)それができるようになると、船の動きがコントロールできるようになるので後はなにをすべきか勝手に分かる。(言葉は適切か分かりませんが、大きく強くということになるのでしょうか。)いずれにしても船をすすめるドライブ(1つめのステップ)のマスターが重要で、留意すべきは体が動いた分だけ船が動いているか(船とつながっているか)ということを漕手自身がチェックしながら漕ぐ、ということだと今でも思っています。
    けりこみ動作がはげしい云々という指摘も、まあそうなんでしょうが、じゃあその点を改善するためにはどうすればいいか?という観点でいくと、まず、1のステップができているか?という段階があり、できているのであれば、漕手自身が前の方で自分の体がbackしたときに船も一緒にbackしているかに神経を研ぎ澄ませることで改善されると考えています。entry動作素早く!などといった指摘ではentryそのものの見た目のスピードは一流選手に近づくのかも知れませんし、それは可能でしょうが、船を動かすドライブの長さには貢献しないと考えています。
    以上えらそうでした。入学年度が早いとはいえ、
    選手歴は鶴井君と同じ。コーチをしていることを考えると鶴井君の方が長くボートに接している。ですが、貢献できる部分は私にもあると考え、伝えます。参考にしてほしいです。(取りいれてほしいというほど厚かましい意味ではないです。読んで、批判でもなんでもいいから考える材料にしてほしいという意味です。)

  2. 18の先輩に書き込んでいただき嬉しいです。コメントに関しても自分の感覚と照らし合わせ想像しながら、何度も読ませていただきました。以下コメントです。

    1.漕いだ分だけふねを進めることの実現
    まさしくその通りだと思います。先輩は「水が動かずに体が動いた分、船が動く」とおっしゃっています。僕が19のときに使っていた言葉は「水を素早く圧縮して、艇を動かす」。他の言葉で言えば「クラッチを押す」など言い換えられると思います。

    2.大きく強く漕ぐ
    18はドライブの強さにこだわりがあるので、"強い"が的外れとされ拒否感があると思います。しかしこれは文字通り言葉の綾で、僕も出力が低くても良いなどとは全く思いません。艇を進める力は唯一ドライブのみにて発揮されるからです。

    艇を速くするステップとして、以上二点について僕らにも共通理解はあります。ただ言葉の問題や、コミュニケーション不足からくる共通理解の認識不足など、色々と問題がある(あった)のでしょう。

    18の漕ぎで思い出されるのは、冬場に取り組んだ"セットまでドライブ"の意識です。Mike SpracklenのRowing Techniqueにもquick hands awayとあります。hands awayまでfast movementで、slower movementはthe hands pass over the kneesからだと。今でも使わせていただいている言葉です。冬場の均等クルーエイトで、秋ヶ瀬-笹目間をSR26の良いリズムと艇速で漕ぎ通せたのは僕の良い感覚の原点ともなっています。

    ただ18で未だに悔いているのが、冬場にhands awayの素早さを強調したものの、東商戦前それぞれのクルーに別れ、様々な大学出身のコーチの指導を受けることになり、それまでの統一された漕ぎの意識が薄れたことです。18淡青会報の表紙をご覧になれば分かると思いますが、夏のインカレ時ではFWD中に腕が曲がり、ドライブの準備が不完全になっています。その状態で強さを強調することで、より力んだドライブに。また勉強部屋のバック台が無くぶら下がりの練習が少なかったことも拍車を掛け、力押しクルーになってしまいました。インカレ前の東京ぼーっと塾で、「東大はパワフルな漕ぎだ」と評されたのはボートにおいて好ましいと思えません。

  3. H18の選手です

    先ほどと同じH18の選手です。私の言葉不足だと思いますが、正しく伝えることができなかったと想像していますので、もう1度書き込みたいと思います。私の気持ちというか意見といたしましては、ステップ1が極めて重要だ、ということがいいたいのです。ステップ2に関しては2の次である、というのが私のボート論です。「体が動いた分だけ船が進む」、「体と一緒に船が進む」ということに関しては感覚的に理解できたつもりです。一方、「クラッチを押す」ということに関してはこれらと同義のはずですし、頭では理解できているのですが、感覚的に実感を伴ったことはないです。この「クラッチを押す」という感覚を味わったことがない自分としてはこの感覚がボートを進めるうえでそもそも重要かどうか判断を下すことはできないですが、この感覚が理解できなかったことは自分としては残念でした。とにかく、鶴井くんのボートを進めることに関する考えをブログで読めること、うれしく思います。これからも読んでいきたいと思うし、また、意見交換できたらよいな、と思っています。

  4. どうやら僕が誤解していたようです。ステップ1、その点は22の最重要テーマです。御安心ください。
    先輩がどなたか心当たりがあります。こういう話は出来れば顔を突き合わせて一晩中語り明かしたいものです。Freiの日にうちにいらっしゃるか、もしくは新人選の時にでもお話しましょう。

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