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誰よりも熱い4年間を!-江澤千春(2014年入学・漕手・女子部主将)

今回ご紹介するのは、女子部主将を務められ、現在は銀行に勤務されている江澤千春先輩です!

自己紹介

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。2014年入学の江澤千春と申します。出身高校は県立千葉高校、大学では理科二類から農学部に進学しました。現在は銀行で資産運用の仕事をしています。

東大漕艇部に入部された経緯や入部動機についてお聞かせください。

ボート部に入部を決めた理由はとてもシンプルで、「ここが一番熱心な部活だ」と思ったからです。

 わたしは元々運動をすることが好きで、大学に入っても体育会の部活に入ろう、と心に決めていました。負けず嫌いな自分がスポーツをするにおいて、サークルだと周りの人と熱量の差が出てしまうと思ったからです。

 そんな思いで部活を見て回っている中で、「他のサークルとも兼部できるよ」というような勧誘文句が耳につき、やるならとことん!と思っていた自分とのズレを感じました。

でもボート部の先輩方は違ったのです。話せば話すほどボートに熱く、この人たちは心底勝ちたいと思って、全部をかけてボートに打ち込んでいるんだ!と思いました。わたしもこの先輩たちみたいに熱くスポーツに打ち込みたい、そうしてボート部に入部を決めました。

東大漕艇部では漕手、また女子部主将としてご活躍なさっていましたが、4年間の部活の中で心震えたことはありましたか?

この瞬間!という明確なときを挙げるのはとても難しいですが、人生で一番、いろいろな方向に感情が揺さぶられたなと思います。

思考の9割をボートに明け渡し、生活もボート優先。全身全霊で取り組んだ4年間だったから、嬉しさも悔しさも、これまで味わったこともないような大きさでした。

逆に、部活で苦しかったことはありましたか?もしあればその苦節をどのように切り拓かれましたか?

苦しさというと、もちろん練習中に身体的な苦しさを感じたことはたくさんありました。また、正直ボート部の4年間では嬉しい思いよりも悔しい思いをした回数のほうがずっと多かったと思います。

 それでも、周りには一緒にがむしゃらにやっている仲間がいて、だからこそどうしたら強くなれるだろうかと折れずに試行錯誤を重ねることができたんだと思います。

写真右が江澤先輩
主将としての活動や、学業との両立など、大変なこともたくさんあったと思うのですが、ご自身のモチベーションとなるものはどのようなものでしたか?

ど真ん中にずっとあったのは「勝ちたい」というシンプルな気持ちと意地だったと思います。自分が折れそうなときは、先輩や同期や後輩が歯を食いしばって頑張っている姿を見て、よっしゃ私もやってやろうじゃんと自分を奮い立たせていました。一緒にひた走ってきた仲間だからこそ情けない姿は見せたくないなという気持ちもあったかもしれません。

ー江澤さんが主将だった当時の記事などを読ませていただきました。ボート競技に大学生活全てをかけても良い、と思いきれたのはなぜですか?

 馬鹿になってスポーツに打ち込めるのはこれが最後のチャンスだと思ったから。生活の中心をスポーツに据えて、日本一目指して頑張る、なんてこと、社会人になったらきっとできないだろうと思いました。(実際、社会人になった今同じことができるかと言われたら無理です。)

ーズバリ、ボート競技の魅力とはなんですか?ボートから少し離れた現在、江澤さんが感じる思いをお聞かせください。

 シンプルなようでめちゃくちゃ難しいところ。外から見るとすごく単純なように見えるけれど、実は奥が深いんだなということを4年間通して痛感しました。

ー東京大学漕艇部でしか経験できないことや、漕艇部の唯一無二の魅力は何だと思われますか?

 苦しいことを共にできる仲間

 これまでの経歴が全然違う人たちが、同じ目標に向かってこれだけ熱く取り組んでいるところ。

 先輩からいただいた言葉で「楽しいことを一緒にする“友達”はどこにでもいるけど、苦しいことに一緒に向かえる“仲間”はそうそう見つからない」というのが私の中で印象に残っています。この言葉の通り、ボート部はそんな“仲間”に出会える場所だと思います。

現在のお仕事に就かれた経緯やお仕事内容、お仕事で心震える時をお聞かせください

 今の仕事に就いたのは完全にご縁だなと思います。

 就活当初は金融にさほど興味はなく、お世話になった先輩がいるからという理由で受けたのですが、社員の方とお話するうちにその熱さに惹かれて入社しました。(こう書くとボート部に入ったのと同じようなところがあるかもしれませんね。)

 今は資産運用の仕事をしていて、毎日、株価とにらめっこです。情報や知識を更新し続けなければいけない仕事なので、日々勉強ですが、世界中の投資家と対峙する面白さを感じます。

お仕事の中で漕艇部でのご経験がどのように活きているのかお聞かせください。

日々の努力と挑戦する度胸


 試行錯誤を続けること、日々コツコツと努力を積み重ねることは、ボート部で習慣づいたことがそのまま生きているなと思います。また、ちょっと自分にはチャレンジングかもと思うような状況でもワクワクしながら取り組める度胸もつきました。

最後に、今年の新入生や私たち漕艇部員がこれからの部活動や人生で大切にすべきこと、メッセージ、アドバイスなどをお願いいたします。

 大学生活、本当にいろいろな選択肢が広がっていると思いますが、ボート部には必ず「ここでしか経験できないこと」がたくさんあると思います。誰よりも熱い4年間をボート部で過ごしてみませんか?

 

「楽しいことを一緒にする“友達”はどこにでもいるけど、苦しいことに一緒に向かえる“仲間”はそうそう見つからない」

この言葉に、胸が熱くなった。

 漕艇部では、苦しさを共有できるだけでなく、苦しいからこそ自分が頑張ろう、と思えるような仲間が大勢できる。

 楽しさも、悔しさも、嬉しさも、苦しさも。全て共有して、ぶつかり合って、乗り越えていくからこそ、他では得られない深い絆が築かれる。江澤先輩が紡ぐ言葉の一つ一つから、そんな情熱を感じた。

 新入生の皆さんには、東大という、優秀さばかりが注目される環境に入るからこそ、ぜひこの人間臭くて暖かい、漕艇部という場所を体験してもらいたい。

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