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5日目

今日は「ボートにおける生理学」「パワハラとセクハラ」「ボート選手の心理学」の講習を受けた。

ボートにおける生理学

ボート選手の運動生理学的測定という事をメインに、それに肉付けしていくような内容だった気がする。結構自分なりに解釈が入っている箇所があります。

基本的には、ボート選手の運動生理学的測定の目的として以下の3つが挙げられる。
・競技能力の主な決定因子と考えられている指標を評価する。
・適切なトレーニング強度を決定する。
・選手が処方されたトレーニングプログラムに対処、適応していることを確かめる。

競技能力の主な決定因子

ザックリ言ってしまえば、競技能力はパワーであり、watである。しかし、乗艇練習でいつもwatが分かる訳ではない。そんなときに他の代替可能な指標を見つける事が大切となる。

そんなときに、割りとメジャーな指標としてVO2MAXが挙げられる。とはいえ、VO2MAXこそいつも分かるものではない。そこで一般的に考えられる指標がHRである。ちなみにHRはカルボーネの式を使うことでVO2MAXに換算することができる。これによって、強度のモニタリングが可能になる訳だ。

そして、そのためには、MAXHRを知る必要がある。簡単な方法はエルゴでの1000mや2000mのトライアルである。トライアルの中で、最後の1分あたりでVO2MAXが最高となり、最大心拍数を測定することができる。当然ながらその際のwat数も。

適応なトレーニング強度の設定

トレーニング強度におけるカテゴライズはもはやほぼ完成しており、一般的に確からしいと思われるカテゴリーは広く認識されている。
しかし、各カテゴリーの中で、細かい部分での強度の設定にはバラつきが大きくあり絶対的な値がある訳ではない。それに加えて強度の設定という枠組みの中ではどのトレーニングカテゴリーをどの期間の中で、どれくらいの割合で行うのかという点を決定することもとても重要である。

その結果として、ここにコーチの思想や理念が非常に大きく反映される事になるし、チームによって大きく異なりうるのだという事が今更にして分かった。

そういう点で、ABにはABだけの確固たる理念があり、トレーニング強度の細かな設定は決して揺らぐことはないし、選手にもスムーズに受け入れられている。
また、カテゴリーの分配に関しても確固たる信念をもっているので、とても頼もしい存在だ。

さすがプロコーチというところだろう。練習プログラムというのは、とてもシビアなものだ。ABと一緒に東大が勝つための練習体系を作んなきゃと改めて強く思った。

プログラムへの対処、適応

トレーニングのモニタリング方法を確立するためにはTestを行う事が不可欠だが、そのTestが同時にパフォーマンスの評価にもつながるという訳だ。

トレーニング強度とモニタリング方法を決定し、パフォーマンスを評価する。いかに実のある方法でこのプロセスをきっちりとやれるかが大切なんだと改めて気付かされた講習でした。

講義の後に試験を行い今回の講習はひとまず終了。心理学の講義に関しては、また別の機会に書きます。

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