寒さのピークは過ぎたのでしょうか。こんばんは、ジュニアコックスの小風です。
突然ですが、僕は色んなミスをしてきました。夏の東大○戦という模試では、二つの英作文で、問題AとBの解答欄を逆にしてしまい、15点が一気に吹き飛んだり、数学の対数の問題で真数条件を忘れたり…
勉強に限らず、日常生活でも様々なミスをしてきました。
失敗学という学問があります。
人間は必ず失敗をする。それも同じような失敗を繰り返してしまう。
似たような失敗を分析して同じような失敗をなくそうというのが失敗学という学問です。
「なぜかミスをしない人の思考法」(中尾政之著、三笠書房)という本を読みました。
失敗学の提唱者である東大名誉教授の畑村洋太郎氏の下で学んだ中尾氏が、シンドラー社のエレベーター事故や、雪印乳業の食中毒事件などを例にあげ、失敗の共通ルールとして、20の法則をあげています。
たとえば、「大丈夫」と思ったときこそ失敗は起こりやすいので慎重になるべきだとする「油断の法則」、いつもと違う点に失敗は起こりやすいので気を配っておくべきだとする「外れ値の法則」、失敗には小さい予兆があり、「まさか!」を芽のうちに摘み取るべきだとする「予兆の法則」、などがあります。
この本はどちらかというとビジネスマン向けですが、失敗を活かして次につなげるという姿勢など、学ぶべきところは多いです。
中尾氏は、「愚者は体験(自分のミス)に学び、賢者は歴史(他人のミス)に学ぶ)という言葉の通り、自分の失敗だけでなく他人の失敗も教訓化して活かすことが重要だと説きます。
少し強引かもしれませんが、失敗学をボートにどう生かすかということを考えてみます。
東大漕艇部には、事後報告という制度があり、他大学との接触事故などを起こしてしまった際、事後報告書を書き、全体ミーティングで状況説明、原因、対策などを述べます。
これは、中尾氏が失敗を分析して教訓化する際に重要だとするナレッジマネジメントに合致しています。
また、エルゴや乗艇でいい記録が出なかったとき、アップの集中力が欠如していたからなのか、睡眠不足で風邪気味になってしまったからなのか、というように、失敗の原因を分析して次につなげることが重要だと思います。
偉そうなことを言ってしまいましたが、僕はまだまだコックスとして未熟で、周囲の安全確認不足で事故を起こしてしまったり、エルゴの記録でミスを繰り返してしまったりします。
自分のミス、他人のミスを活かしてチームに貢献しなければならないと再確認しました。
失敗学の最終目的は成功することです。
ジュニアは明日エルゴ2000TTがあります。全員ベスト更新を達成して、大成功を収めてほしいです。