3年漕手の関谷です。こんにちは。久々の投稿になります。
自分が今、どんなことを考えながらボートを漕いでいるか?
今までは、いろいろな考えが、ボートをめぐって、またボートを漕いでいる自分をめぐって、混線していて、ブログを書くたびに丸一日くらいかけてそれを解きほぐしていました。(別に大したことは考えていませんが。)
ですが今回、ブログを書こうとして、そうした思考のもつれが無くなっていることに気付きました。
ようやっとです。そもそも、考え込んでいる暇など無いのです。もう年の瀬です。時間は限られています。来るべきレースまでに、少しでも強くなる。そのことでアタマが一杯です。
閑話休題。今日は久保杯でした。主役はジュニアですが、自分も脇役でスカルを漕ぎました。東大漕艇部の大事なイベントでしたが、世間ではもう一つ、大事なイベントがありましたね。もちろん、衆議院議員選挙です。自分にとっては初めての選挙でした。
投票所から出てきて、少し、世界が今までと違って見えました。ああ、これから、自分もこの社会を作ってゆく一構成員なのだと。まだ自分の食い扶持も稼いでいませんが、何か、前倒しで、社会への責任を肌身に感じるようでした。
家に帰り、今は無いとある国で撮られた古い戦争映画を観ました。物語も終わろうというあたりで、戦争の後のシーンですが、背景に流れる川を、エイト二杯とフォア三杯が通り過ぎて行きました。
あまりに自然に、スクリーンの右から現れ、左へ消えていったので、普段見慣れていることもあり、その瞬間は「あーいるいる」という以上に考えが進まなかったのですが、映画を見終えてから気付きました。ああ、平和になったから彼らはボートを漕げているんだなあと。
ボートを漕げるのは幸せな事です。恵まれた事です。人生に二度と無いピークを迎えた青年の漲る生命力の全てが、何物にも損なわれずに、漕艇に注ぎ込まれる。
しかも我々東大漕艇部員には申し分ない練習環境が与えられています。
しかしそれもあと少しです。(1年弱なんてあっという間です。)
非常にまとまりを欠いた文章になってしまいましたが、まとめると次のようになります。
この部で漕げることの色んな意味を噛み締めて、日々苦しい練習も必ず乗り越えていきます。そこに迷いはありません。
そして、引退した暁には、少し大げさかもしれませんが、後輩達がボートを漕げる環境、社会を守り、支えていきたい。
そんなちょっと先の事まで考えた夜更けでした。