京大戦振り返り
お久しぶりです。二年漕手の中村耕大です。京大戦とそれに係る一連の取組について、勝利の興奮の冷めやらぬうちに、簡単にですが振り返りたいと思います。
・クルー選考について
今回の京大戦クルー選考は、エルゴ2000一発というかなり野心的な方法で行いました。現在、東大ボート部全体としては水上パフォーマンスに重点を置いてクルー選考を行っていますが、全日本選手権もあり、早期のクルー結成が要請されたため、このような方法となりました。当然、エルゴ2000は鬼気迫るものとなり、そのおかげか自己ベストも多く出て、この時期のジュニアクルーとしては、少なくともフィジカル面においてはかなり強力なクルーがエイト、ペアともに結成できました。
・練習について
練習メニューについては、乗艇を柳井ジュニアコーチ、フィジカルトレーニング全般を岩井コーチにお願いしました。水上パフォーマンスについては言わずもがなですが、フィジカル面においても、3200mレースを十全に漕ぎきれるレヴェルには達していなかったため、詳しくは言えませんが、練習の厳しさは水上・陸上ともに過酷、苛烈を極めました。そんな中でも、今年の東大ジュニアの持ち味である明るさで、なんとか乗り切ることが出来ました。次に、クルーとしての取組みについてですが、ペアには土方さんという絶対的な柱がいたのに対し、エイトはCOXも含めて全員が同期であり、結成当初は正直前途多難だと思っていたのですが、整調を務めた小野田や、東商戦を経験した面々を中心にフォーカスの設定などある程度一貫した取り組みができたと思います。ただし、乗艇中にいい動きが出ないと、すぐに雰囲気が悪くなってしまうフシがあったので、全日本新人に向けての課題です。
・京都遠征について
僕たちは、本番の三日前に現地入りしたのですが、やはり気を付けていても浮足立ってしまうもので、特に僕などの食生活は目もあてられない様でした。一方で、練習とそれに係る取組みについては、瀬田入り後も集中してメリハリをつけることができました。おかげで、京大戦本番には、程よい緊張と確かな自信を持ってのぞむことができ、誰もが自分たちの勝利を信じて疑いませんでした。スタートで多少出られても、コンスタント勝負で絶対に追いつき、突き放せるという自信が勝利に繋がったと思います。また、全学の先陣を切ったペアの大勝もかなり励みになりました。そして、自分たちが恙なく練習できるようサポートしてくださった王やスタッフの方々、食事やレースのサポートをしてくれたマネージャーのみんな、ありがとう。本当に感謝しています。
・今後に向けて
東大ジュニアとしては、今回の京大戦を全日本新人の前哨戦と位置づけ、全日本新人で表彰台に立つためにも、絶対に勝利をつかみ取ることを目的に取り組んできました。インカレではジュニアとしてクルーを組むことはありませんが、先輩たちから学ぶべきところを吸収し、レース経験を積むことで、秋にはより強くなった東大ジュニアをお披露目します。

中村耕大


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