これまでとこれから: ②半年間を振り返って

こんにちは!4年スタッフの岩垣です。
本記事は私が3回にわたって更新しているシーズン前半の振り返りブログの2つ目です。

前回はシーズン前半の大会結果についてご報告いたしました。この記事ではそれに至るまでの半年間、自分自身が一人のスタッフとしてどのように歩んできたのかを振り返りたいと思います。

早速本題に移りたいと思います。

前回報告したように劇的な結果となったので、さぞチームもうまくいっているのだろうと期待されるかもしれませんが、主観としては部の運営は大失敗だったなと感じています。

今年度は、去年のインカレが延期となったため代替わりの準備に余裕を持って臨むことができました。ミッション「心震わす、切り拓く」は数ヶ月にわたる議論の末生まれましたし、先輩方のトレーニング方針について理解を深める時間も、現状のこれをこう改善していきたいというアイデアが多数生まれるだけの時間も十分にありました。
結果強化の軸が定まり、それをベースにしたチームやその他のコンセプトをもった複数のチームが発足し、多くの新しい取り組みを開始しました。トレーニング方針についても大きな転換がありました。その個々の取り組み自体は非常に良いものでかつ、コーチの方々をはじめとした十分すぎるサポート体制も整っていたので、実を結んだ部分も大きかったと思います。

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今日は埋草として今年度新しく始めたことなどを合間に紹介していきたいと思います。
こちらは昨日も紹介した新歓パンフで(画像クリックで飛びます)、新しく導入したTrainingPeaksというアプリが説明されています。TrainingPeaksではメニューや練習負荷などを一括管理でき練習の状況がさらによく見えるようになりました。
女子部の前川HCのご提案で女子部に導入され、その後男子部にも輪が広がりました。こうして女子部→男子部という流れで導入されるのも女子部が盛り上がっている今年度ならではの事かなと思います。

(改めて、多くの支援をもらいながら学生主体で考えさせてくれて、それに助言したり形にしたりしてくださる遥かに凄い知識をもった先輩方やトップレベルのコーチもいて、幅広いことを実行できるこの東大ボート部という組織はすごいところです。本当に有難いしその環境を味わい尽くさないのはもったいないなと思います。)

しかし部全体を見渡せば、新しいことを始めることの弊害に加え、メニュー的に長時間拘束されるモーションが多かったなどの要因もあり、全体的に活動量が増え負担が増大してしまいました。また去年の同じ時期は自粛期間だったので新歓の準備くらいしかやることがありませんでしたが、今年はそのような状況だったので練習外の活動に割ける時間は比較すればどうしても少なくなってしまいます。
そのため折角生まれたいい取り組みもやり切れずに中途半端になったり、諸々の対応が後手に回ったりすることが多くなり、部内は混乱したし全体的に信頼感のない空気が流れていたように思います。また部内の情報共有を疎かにしたせいで縦割り組織のような感じになり、チームがバラバラになってしまったと感じています。
何とか改善しようと努力したのですが、自身も頭がパンクしてしまいついていけなくなったり、コロナ対応や運営業務が重なるなどでほとんど取り組めず、結果全く一体感を持って取り組んでいる実感が湧きませんでした。

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去年から駒場東大前駅に看板を掲示しているのですが、今年度新歓チームの方でデザインを一新しました。新歓OBの方々がプロのコピーライターやデザイナーの方と繋いでくださりその方々のご協力のもと作成しました。
綿密に場所や時間帯などを擦り合わせて写真を撮り、美しい水上(荒川です!)に浮かぶボートとかっこいいコピーの看板が完成しました。
現役の力では到底作れない本当に凄い看板です。ありがとうございます。

チームビルディング面でも大きな課題があったように思います。代替わり当初には、皆が日本一にふさわしい取り組みをしようとする姿勢が根底の意識としてあり、それを当たり前のように考えて話し合って実行できるチームを目指したいというような理想を話していた記憶があるのですが、少なくともマネージャーに関してはその認識を皆で共有するところから挫折していたように思います。ブログや全体の集まる場などで言語化して周りに発信する機会が少なかったのも一因かなと思います。自分はそれがある程度直感でわかるタイプであるので、あれもこれも取り組めてないと感じて色々抱え込んでしまった気がします。

自身の状況としては、そういった負担や個人的な負担(こっちの方が大きかったのですが)も重なり、数ヶ月にわたって体調を崩し生産性が著しく低下した時期が続きました。心の状態も悪化していき周りに沢山迷惑をかけた時もありました。自分の仕事をとっても、メールを何度もすっぽかしたり、途中から新歓を離脱したり、東商戦準備も去年経験したにもかかわらず去年以下の活動しかでなきかったりそれは酷いものでした。(新歓は小栗はじめ3年生のみんなが獅子奮迅の活躍を見せてくれて、東商戦は幹事の中村が最下級生ながらとても優秀で頑張ってくれたのでどちらも無事進んでいます。ありがとう。)自身がマネージャーとしての規範を示すことができず、少なからずその姿勢が周りにも伝播していったような気もしています。

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なんか重い話になってきたので美味しいもので飯テロします。今年度からマネージャーの栄養チームが発足し、その活動の一環として月1でお楽しみメニューを募集し作ってくれるようになりました。
こうやってマネから艇庫を盛り上げてくれるのは本当にいいなと思います。ちなみに今日もお楽しみメニューの日で餃子作りましたよ!

このように散々な感じで不甲斐ない気持ちが大きいのですが、結果に関しては受け入れていますし、もう一度チャンスがあればもっとうまくやれたのかと思うとあまりイメージが湧きません。この経験を通じて学んだことも多くありましたし、自分の実力に見合った必要な遠回りだったなと今となっては思います。何よりこんな自分を沢山励ましてくださりこの場にとどまらせてくれたコーチや部員の皆さんには感謝の念に尽きません。

一方で、そのような状況でもエイトに対しては絶対的な安心感がありました。身体や漕技との向き合い方やメンタリティもそうだし、クルーで徹底的に話し合う姿勢などレベルが違うなと肌で感じ、心から尊敬していましたし立場は違えど学べる部分が多くありました。マネ部屋にいる土方はじめとした選手に今日の調子を聞いたり、モーターや自転車で伴走したりするのが毎日の楽しみでした。
東商戦本番では最初スタートで腹切りして大きく出られましたが、心からクルーを信じれていたのか全く不安は抱きませんでした。同時に勝ってほしいと祈っている自分もいるはずなので、何とも不思議な感覚でした。
(どうしてもエイトのメンバーとは関わりが深いのでエイトの話に偏りがちですが、他のみんなも超応援してます)

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年明けには艇庫に雪が積もりました。その時の超エモい写真です。土方の写真ばっかですが部で一二を争うくらい溺愛しているのでご容赦ください。本当に土方には沢山助けられたし尊敬しています。

また土方が全日本最終日のブログで言っているように今年度になって勝ちへの執着は自然と感じなくなりました。メントレのおかげなのか昨年度対校で国公立1位になられた実績のおかげなのかは分かりませんが(多分両方あると思います)、一橋への対抗心にとらわれなくても熱くなれている自分がいました。去年までは絶対一橋に勝つ、その為に少しでも選手が強くなれるようベストを尽くす、みたいなモチベーションだったので、まさかこう変化するとは思ってもいませんでした。感覚としても勝ちにこだわらない方が自分達に集中して取り組める気がします。やはり執着すると逃げていくものなんでしょうか。

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今年度より導入したメンタルトレーニング後の集合写真です。
メントレではご機嫌で今やるべきことに集中する、いわゆるフロー状態のためのスキルを教えてもらい実践します。これも満足には取り組み切れてないので今後頑張っていきたいです。

まあこんな風に色々ありましたが最近は気持ちはかなり前向きです。部の状況としては大して改善していないのですが、今まさに変わろうとしており、問題から目を背け続けていた停滞状態を抜け出し一歩を踏み出しているような感覚があります。焦らず一歩ずつ、少しでも今やり切れることを積み上げていって総じて前に進んでいれば100点満点かなと考えるようになりました。

次回はインカレまでの残りの4ヶ月弱で大事にしていきたいことなどを書いて終わりにしたいと思います。今回つまらなくて重い話が多くてすみません。(次回の方がつまらないかもですが)
お読みくださりありがとうございました。明日で最後ですがよろしくお願いします!

岩垣

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