どうも、4年漕手の山田彪人です。
インカレないし全日本が終わると途端に部活での学年が上がって4年生となるわけですが、大学での学年は依然3年生のままであり、こうしてブログで「4年漕手の○○です」と自己紹介する度に、えもいわれぬ居心地の悪さを感じます。いや、最高代としての自覚を持てと言われたら、まあそれはその通りなのでぐうの音も出ないわけですが。
さて、遂に今年も毎年恒例学内レースの久保杯の時期がやってきました。今週末の15日の日曜日に
やります。東大ボート部においては新人期の夏に行われる浅野杯の存在感ないし鬼門感があまりにも強すぎて、久保杯の存在は霞みがちですが、僕個人としてはシーズンオフの寒く厳しい時期にレース的な要素を楽しめる久保杯はもっと評価されても良いのになと思ったりします。
今年の久保杯は、男子は全学年横断で8+を4杯組み、女子は1×と2×が合わせて10杯以上出漕する予定です。500mより先が閉鎖なので、転回の距離を大きめに設定し、1000mを16発行い、その合計タイムで1位を競う形式となるようです。2000m1発をレースレートでやるならばレースの雰囲気が多少は出るものの、1000m×16発を中間レートでやるとなると、もはやただの並べ練習と何が違うのかよく分からなくなりそうですが、距離が多少長い分、後半で相手を差し替えせる可能性も相対的に増すのかなと思っています。
自分が東大ボート部に在籍する前の久保杯の形式についてはあまり詳しく知らないのですが、以前はジュニア(新2年生の代)だけで行っていたのだろうと想像します。自分自身も1年目の久保杯はその形式だったのですが、ここ2年くらいは、男子部は全学年横断でクルーを組んで出漕する形式になりました。
去年は1×、2×、4+、8+をそれぞれ2杯ずつ組んでチームを2つ形成し、各々のチームのタイムから合計得点を競うスタイルが、まるで小学校の運動会で紅白が競い合うような刺激的な形式となりましたが、今年はどんな展開となるのか楽しみです。
写真は去年の久保杯です。いい感じに競った並べになると、見ている側は面白いですよね。ただ、僕は個人的にはスタートで出て、そのまま差を開き続けて圧勝する展開の方が圧倒的に楽だし面白いので、いい感じに並んでしまう展開は何としても避けたいと思っていますが(笑)



そして、今年が例年と違うのは何といっても女子部でしょうか。そもそも去年までは女子部は出漕していなかったのに、今年は「1×と2×合わせて10杯以上も出すほど女子部員いたっけ?」と思われました?
それはその通りで、10杯も出せるほど女子部員は依然いませんが、別に人数を水増ししているわけではなく、今年の久保杯は一橋大学の女子部のスカラーが大挙して参戦する予定で、東商を合わせると10杯以上出漕することとなるのです。去年までは久保杯に女子レースがなかったので、今年は例年とは違うレース景色が見れそうですね。東商戦の前哨戦とでもいったところでしょうか。
ここからはここ最近久保杯8+に乗っている自分の個人的な所感です。
去年今年と2年連続で冬場のこの時期に自分と違う学年の漕手と一緒に漕ぐ中で、他学年と一緒に漕ぐと謎のシナジーが生まれることに気付きます。下級生と漕ぐと、なぜか上級生だけで漕いだ時よりも艇速が改善したりすることがたまにあります。それは単純に上級生が下級生よりも下手なのか、下級生の突き上げを喰らって上級生がより力が入るからなのか、様々な理由があり得ますが、シーズン中であればあり得ないようなクルーと一緒に漕ぐことによって、また違ったRowingの側面を体験することが出来ることは確かだと思います。下級生も上級生と一緒に漕ぐことによって技術的な改善がなされ、チームが強化されることにつながるのだろうと感じています。こういったシナジーを最大限活用して今後練習をしていきたいと思います。
最後に、今週日曜日ご予定が空いていらっしゃる方は是非戸田公園に足を運んで久保杯観戦して下さい!
よろしくお願いします!