どうも一年漕手の木村晟です。

ボート部に入部して早2ヶ月ですが、乗艇ではスピードが出るようになりフォームもだんだんと固まり入部当初と比べ少しボート部らしくなったなと感じるこの頃です。受験生活で失った体力も取り戻し、体も健康的な小麦色になり、体つきも徐々に変わってきました。しかしながらです。僕には一つ悩みがあります。大きな悩みです。それはお尻が痛いのです。土曜日の乗艇練習は大体15キロ漕ぐのですが、後半の5キロはお尻の痛みとの格闘です。いかにシートにお尻のまだ痛くない部分を乗せられるか、いかにお尻の痛みに意識を向けないか、そればかり考えているのです。そしてこの痛みの厄介なところはそれほど痛くないということです。何を言っているのかさっぱりわからないかもしれませんが、もしこの痛みがちゃんと痛かったら、僕はトレーナーにその旨を伝えて練習を断念することができます。またそうするべきでしょう。しかし、このケツの痛みはそれほどまででは到底ありません。例えるなら、寝返りを打ちたくなった気持ちを我慢するといったところでしょうか。目にかかった前髪を片手でさっと払いたい気持ちを抑えるぐらいの気持ちといった方が適切かもしれません。要は大したことないんです、はい。じゃあ我慢すればいいわけですが、それが1分2分ならまだしも、20分30分となってくると話は違ってくるわけです。日に日にこれは、僕にとって早急に解決すべき大問題なんじゃないかと感じるようになりました。
そこで、同期の一人に高校時代もボート部という子がいるのですがその子に、乗艇中お尻が痛いんだけどどうしたらいいかと尋ねてみたところ、「そんなもんじゃな~い」というなんともありがたいお言葉を頂いたので、次は、トレーナーの方に同様に聞いてみたところ、どうやらお尻パット入りのボート専用パンツがあるらしくそれを履けばお尻は全く気にならなくなるとか。早速、実家に電話してその魔法のアイテムを速達で届けてもらいました。そのパンツはベースは黒なのですがお尻の部分だけ真っ白でお尻を守る気十分といった感じでした。

これで全て解決したと思いました。が、です。それを着用したにも関わらず、前回同様にお尻は痛くなりました。もちろん確実にマシになったはずなのですが、何しろ元々の痛みが感じうる最小限のような痛みです、痛みがこれ以上軽減するなんてことは感じられなかったのです。どうやら原因は僕のお尻の方にあるようでした。僕は生まれて初めて自分のお尻を恨みました。なんでこんなに弱っちいのか。。。
思い当たる節はありました。中高6年間バスケをやってきましたが、一度も大きな怪我をすることもなくチームメイトには頑丈だの骨太だの言われるほどたくましい体を両親から授かった僕ですが、体育館で三角座りで校長先生の話を聞くのが何よりも嫌いな子供でした。いつもあぐらをかいて友達とぺちゃくちゃ喋ったりちょっかいをかけ合ったり。家に帰ればふかふかなソファに座布団の敷いてあるイス。そうなのです。僕はこの18年間、ずっと僕のお尻を甘やかしてきたのです。壇上の校長先生はきっと思っていたことでしょう、「あのガキンチョ、今日もぺちゃくちゃ喋りよって。まあいい。いつか自分の犯した間違いに気づくときがくるだろう。その時までせいぜいそのひょろひょろのお尻を抱えて生きるがいい。」いや、でも今思い返せば僕よりうるさい奴なんていっぱいいました。あいつらも今頃どっかでちゃんと三角座りしてなかったこと後悔してんだろうな。そんなことを考えているうちに時刻は午前4時を回ろうとしています。今朝は台風がくるらしいのでどうぞ皆さん気をつけてください。僕は遅めの就寝につこうと思います。くだらないお尻の話に付き合っていただきどうもありがとうございました。もう少しこのお尻の痛みと付き合っていくことになりそうです。お休みなさい。