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大きく成長できた4年間-若林舞(2015年度入学・マネージャー・主務)

今回ご紹介するのは、2018年度に主務を務めた若林さんです!主務として部をリードし、サポートしてきただけでなく、女子部トレーナー、東商戦運営、中国遠征など様々なご経験をされました。現在は、漕艇部での経験から得た、相手に想いを伝える力、チームを動かす力を活かし、社会で活躍されています!

(これは2021年3月に書かれた記事です。)

自己紹介

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。私は、都立国立高校を卒業し、2015年に文科三類に入学した若林舞と申します。進振りでは、教育学部の比較教育社会学コースに進学し、部活強豪校に推薦で入学する高校生の進路選択など、部活動についての調査・分析を行っていました。

現在は、金融系の会社に就職し、4月で3年目です。経理部として、経営層に向けた業績分析や資料作成・決算業務を行っています。

東大漕艇部に入部された経緯や入部動機についてお聞かせください。

中学ではソフトテニス部、高校ではバドミントン部とどちらも部活動中心の学校生活を送っていたため、大学でも何か部活動に所属したいと思っていました。様々な部活動の話を伺いましたが、「うちの部活は週3くらいだから、バイトとかとも両立しやすいよ!」といったような勧誘が多かった中で、「僕たちは日本一を目指しています。」というボート部の先輩のシンプルな言葉が胸に響き、かっこいいなと思いました。

その後、様々なイベントに参加する中で、チームの雰囲気のよさや先輩方のやさしさに触れ、入部を決めました。

東大漕艇部での4年間を振り返って、最も印象に残ったことや感動されたことは何ですか?

自分が選手だった時から、女子部のトレーナーをやったり、東商戦の運営をやったり、中国遠征に行ったり、最終的に主務になるまで、非常に多くの思い出がありますが、引退する時にかけてもらった言葉や後輩たちからのメッセージはとても印象に残っています。

主務としての1年間は上手くいくことばかりではなく、主務を交代しようと思ったこともありました。周りに支えられ、何とか最後まで自分なりにやりきることができましたが、自分は主務としての役割を果たせているのかという不安を幾度となく覚えました。

そんな中で迎えた引退レースの後、「主務が若林でよかった。」とか「ずっと憧れの存在です。」などの言葉をかけてもらって。部員の前で涙は見せないと決めて臨んだ一年でしたが、こらえきれなかったのを今でも覚えています。

最後の全日本大学選手権(インカレ)後、30対校同期との一枚(若林さんは前列右から3番目)。
若林さんにとって、主務・スタッフとしてチームを支えることのやり甲斐や魅力を教えてください。

一人ひとりのスタッフがなくてはならない存在として、日本一を目指す組織を動かす経験ができるということだと思います。例えば、チームが日本一になることを目標にしたとき、選手がひたすら練習し、スタッフがその練習をサポートするだけでは不十分で、艇庫の運営や新しい艇を買うには多額のお金が必要になりますし、他大学と一緒に練習したり試合に出る中で自分たちの立ち位置を知ることも必要です。体をつくるために徹底的な栄養管理をすることも求められます。それらの必要なことをチームの中心として担っているのが、スタッフ・マネージャーです。主務・会計・試合運営・新勧・学連・総務・トレーナー・広報など役割は様々ですが、チーム内外の多くの関係者とかかわり、多くの予算を扱いながら幅広い経験がつめるのは、長い歴史を持ち東大随一の環境が整っているボート部ならではだと思っています。

また、私は最高学年の時、主務を務めました。よく会社経営に例えて、主将がCOOであれば主務はCEOであると言われます。実際に、チームに起こるすべてのことは主務としての自分の責任であると思っていましたし、先輩方からは「チームが強くなるかどうかは若林次第だ。」と言われ続けてきました。もちろん上手くいくことばかりではなく、大変なことも多くありましたが、引退してから振り返ると、この時中心となってチーム運営を担った経験によって自分自身が大きく成長できたと思います。

主務としてチームをリードされたご経験が、引退された後どのように活かされていますか?

主務としてチームをリードする中で、どうやったら自分の考えが相手に伝わり、チームが動くのかということをひたすら考えていました。まだ社会人になって日は浅いですが、そのような視点は現在の仕事でも活きていると思います。

経営層に対する業績分析や報告資料の作成を行う中で、会計的な専門知識をどうやったら理解してもらえるのか、いかに経営判断に資するデータを提供できるのか、など考えることは山ほどあります。「いくら素晴らしいアイデアでも、価値が生まれるのは相手にわかってもらえた時だけだ。」というのは上司によく言われることですが、自分が分析からプレゼンまで任せてもらった経営層の会議がきっかけとなって社内の新たなプロジェクトにつながったときは大きなやりがいを感じることができました。

また、余談ですが、現在の業務では、社長や役員といった自分とは年齢も役職もかけ離れた方々とお話しさせていただく機会が多くあります。そのような方々相手でも、臆することなく自分の考えを伝えられるようになったのは、ボート部の諸先輩方とお話しさせていただく機会を多く頂き、多くのご指導をいただいたおかげだと思っています。

主務として参加した関西淡青会での一枚(前から2列目、左から二番目が若林さん)。
漕艇部を引退し、様々なフィールドで活躍するOB・OGと距離が近いというのも漕艇部の魅力の一つである。
最後に、新入生へのメッセージをお願いします。

大学生活の4年間は、おそらく皆さんが思っている以上に多様な選択肢があり、多くの可能性に満ち溢れています。一度きりの人生、せっかくの大学生活です。自分がやりたいと思ったこと、興味を持ったこと、どんどんチャレンジしてみてください。その中の一つに東大ボート部での活動があったなら、本当に本当に心から嬉しく思います。

素敵な4年間になりますように!It’s Showtime(*^^*)

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