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仲間との挑戦-小栗徳亮(2006年入学・漕手)

今回ご紹介するのは、中高の部活経験は「なし」でありながら、人一倍の努力により漕艇部の中心選手に成長され、全日本選手権(舵手付ペア)で優勝し東京大学より総長賞を授与されるなど大活躍された小栗徳亮先輩です!現在はドイツに駐在されています。

(これは2021年3月に書かれた記事です。)

自己紹介

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。2006年入学の小栗徳亮と申します。

東大漕艇部では、2009年まで漕手として活動しました。大学卒業後はパナソニック株式会社に就職、海外向けのマーケティングを担当してきました。現在は社内出向でドイツ・フランクフルトにて仕事をしています。

中高時代は部活をされていなかった小栗さんが、東大漕艇部に入部された経緯や入部動機についてお聞かせください。

 カッコいい先輩に声を掛けてもらったのが最初のキッカケです。もともとスポーツマンへの憧れがありましたが、まさか自分がごりごり体育会系の部活でやっていけるとは思ってなかったですね。頑張ればカッコいい先輩のようになれるかな、という漠然とした期待を抱いて入部を決めました。

東大漕艇部での4年間を振り返られて、最も印象に残ったことや感動されたことは何ですか?

 数え切れない程あります。もちろん全日本を獲った(小栗さんは大学2年時に出場した全日本選手権(舵手付ペア)で見事に優勝)時は非常に嬉しかったですが、一番は同じ代(学年)のメンバーとの絆でしょうか。

 漕艇部では花形種目エイトでの優勝が究極の目標になりますが、全員が対校エイトに乗れるわけではありません。それでもチーム全員がエイトを優勝させるために全力で支えてくれています。私の学年には2年秋まで新人戦を同じクルーで戦いながら、怪我でマネージャーに転向したメンバーもいました。引退レース直前、3年半の苦楽を共有した彼らに掛けられた言葉が今でも私の心に残っています。

大学2年時の京大戦(東大と京大の2年生同士による対校戦)でのゴール直前。対校エイトで見事に優勝。同期で勝ち取った勝利には格別の喜びがあった。左から5番目が小栗さん
京大戦後の表彰式で、同期で記念撮影。対校エイトに加え、対校フォアでも優勝。レース後の打上げは最高潮に盛り上がった。中央付近、表彰状を持つ2人の後ろが小栗さん
小栗さんにとって、東大漕艇部にはどういった魅力を感じましたか?

100年を超える伝統、最先端のスポーツ科学、青春のエネルギー、それら全て集中させて勝利を求めるのが東大漕艇部です。その挑戦する姿はシンプルに男として憧れました。自分自身がその一部になりたいと感じましたし、そうであったことを今も誇りに思います。

2年生のとき、先輩2人と全日本選手権に舵手付ペアで出場。漕艇部に入部して、わずか1年後に日本一のタイトルに輝いた。東京大学より功績を称えられ総長賞を授与された。中央が小栗さん

  

4年生のとき、主将の宗岡・コックスの岩本(共に同期)と共に全日本選手権に出場。チームの声援を背中に受けてレースに向かう。中央が小栗さん
東大漕艇部でのご経験が、社会人になってからどのように活かされていますか?

人の心を動かすこと、仲間を作ること、です。

漕艇部のように一枚岩で密度の高いチームは、一般社会では極めて稀有な存在です。

「仲間との共通の目標に向かって全てを尽くす」とは、言うは易く行うは難し。

漕艇部で自分の全力を出し切ったという経験が自信となり、人の心を動かす力に繋がっていると確信しています。

最後に、新入生へのメッセージをお願いします。

ご入学おめでとうございます!

皆さん、ここから始まる新生活に胸を躍らせていることでしょう。一生に一度しかない大学生活ですので、悔いのないように過ごしていただきたいと思います。そのために、皆さん自身が、やってみたい・達成したいと思えるものを見つけ、全力で挑戦してください。

仮に失敗したとしても、それが人生の終わりでもなければ、恥ずかしいことでもなく、むしろ、その後の人生に繋がるチャンスになってくれるでしょう。

その先で漕艇部を選択していただければ、OBとしてこれ以上の喜びはありません。

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