今年もついに最後の月を迎えることになりました。そして明日には、私がこのBlogを書き始めて100日になります。正直、あっという間でした。また、この12月を良い形で終わらせることが、良い形で新年を迎えるのに直結しているのでここは正念場です。今の伸びに満足していては、頂上は見えません。成長の加速度をさらに上げていくことが必要です。
今日は、モーター乗員数の関係で、練習は見れませんでした。が、1組目のビデオをチラッと見た感じでは、昨日、上体がどうのと1Xに関して書きましたが、高レートではむしろ無駄な動きが減ってきているような印象を受けました。結構スムーズに漕いでいる人が多かったです。また、新2年生の2Xに関しても、リズム作りの効果が出てきているのと、選手の頑張りとで、レート自体は割と上がるようになっているらしく、久保杯に向けての練習もなんとかなんとかなりそうだなという思いが強まりました。今週末は久々の4+乗艇。初めての選手もいるので、どうなるか楽しみです。
久保杯に関しては、COXの方とのコミュニケーションも確りと取らないと、せっかくの練習の効果が半減してしまうので、あと1,2日ですが、そこもきちんと考えていこうと思います。
学生インタビューVol.6 白神 (2010.12.1)
今日は、初めての新3年生。先日のHoAでは、8+優勝クルーのストロークを漕いでいました。緩やかな日常での態度と、艇上での熱い姿勢とのギャップにはいつも驚かされます。
今回も、私の準備不足でテイク2となっていますが、ご了承ください。
強み
自分の強みを見つめるということはとても大切なことだと思う。
コーチ講習会で、Aさんが言っていた、チームの中に選手一人ひとりが役割を持つことが大切という話を聞いて以来ずっとこのことが心に引っ掛かり続けているのだが、改めて、選手がチームの中で持てる役割って何だろう、と考えてみたときに思いつくのは、やはり、自分がチームの中で秀でている部分に関してなのだろうと思う。
そして、それが強みという事であり、つまるところ、自分の強みがチームの中での自分の役割に直結してくるということだと思う。
また、自分の役割をチームの目標と上手くリンクさせることができるならば選手自身のチームに対するコミット度合いの上昇にもつながるし、選手のモチベーションにもなってくると思う。改めて、自分の選手としての強みを考える機会を持ってほしい。
自分も選手時代にそのことに関してはよく悩み、考えた。が結局良く分からなかった。今はそんな自分もコーチであり、選手と接する中で、少しでも選手の手助けができれば良いと思っている。
刺激
人間とは、新たな刺激に適応していくものである。そして新たな刺激を加え続けることがトレーニングであり、強い刺激に耐えられるようになることが成長となる。ABもじわじわと刺激を強めてきているはずだ。特にウエイトや体幹補強では顕著に感じるかもしれない。しかし、それは自分が強くなっている証だということを忘れないでほしい。新しい体幹補強も、きちんとやれば、必ず順応できるのが人間、そしてそれが成長のはずだ。そう考えれば、少しワクワクしてくると思う。
この辺りのメニュー変更に関する、ABの目利きのセンスも、見習いたいと思う。
しかし、刺激が増えると身体の負荷も増える。そして、慢性的に回復が間に合わなくなると、身体は壊れてしまう。だから、自分の身体がきちんと回復出来ているのか、どれくらい疲れているのかをきちんと感じれることが大切だ。一昨年は起床時にHRを測定することで客観的な値として疲労度のチェックを行ったりもした。
当時の自分には事の重要性がよくわかってなかったので、正直あまりモチベーションも上がらなかったが、そういうセンスを磨くこともアスリートとしては非常に重要だと今は思う。
今の練習サイクルからして、1週間のスパンでそれなりに回復出来ていないようであれば、それは注意が必要。
そのときは、食事の取り方や睡眠などの休養の取り方を見直してみてください。そしてきちんと誰かに相談してください。
レバー
上で、食事の話が出たが、昨日の夕食はレバーだった。レバーには先日風邪予防の時に出てきたビタミンAやC、そのほか酸素を運搬してくれるヘモグロビンを合成するのに必要な鉄分、たんぱく質、ビタミンB12が含まれています。鉄欠乏性貧血に関する話はよく聞きますが、「鉄」だけ摂取しても究極的にいえば仕方ないようですね。
で、話は昨日にさかのぼりますが、レバーが苦手なコはよくいます。レバーを目の前に、どうしても渋ってしまう。そんな選手がいましたが、その選手が有酸素能力に関して気にしているという話をタイムリーで聞いたこともあり、ヘモグロビンの話をすると、なんとかポジティブな気持ちで食べてくれてました。作ってくださった人の事を考えるとネガティブな気持ちでご飯を食べるのは、論外です。
レバーを選手が食べているのを見て、今までの行動が少しだけ報われた気分がしました。