こんにちは、佐藤です。
全日本を終えての報告が遅くなりました。
レースが終わってしばらくはバタバタしてしまいましたが、
今日は台風の影響で地元の鉄道が全てストップしたおかげで、
こうして自宅にてブログを書いている次第です。
レースの結果です。
M1x 男子シングルスカル 雄輝(小林)
敗復落ち 8’17″57.
準決勝進出まで:あと30秒
(最終日までは43秒ほど)
M2x 男子ダブルスカル 雷鳥(寺本 杉浦)
敗復落ち 7’10″36.
準決勝進出まで:あと4秒
(最終日までは14秒ほど)
W4x+ 女子舵手付きクォドルプル こころ(鳴瀬 稲垣 岡 眞鍋 岡部)
敗復落ち 8’00″23
最終日進出まで:あと16秒
M2+ 男子舵手付きペア 月影(齋藤崇治[Jr] 竹村[Jr] 高橋智博)
敗復落ち 8’01″41
最終日進出まで:あと9秒
M4- 男子舵手なしフォア 滔天(吉岡 山田 白井 中井)
敗復落ち 6’47″50
最終日進出まで:あと16秒
M4x 男子舵手なしクォドルプル 蒼天(前川 栗原 渡辺 福本)
敗復落ち 6’49″26
最終日進出まで:あと18秒
M4+ 男子舵手付きフォア 木鶏(守屋 関谷 松前 左合 石神)
3位入賞 6’37″26
優勝まで:あと3秒
銅メダルを勝ちとった木鶏、おめでとう!
君たちを本当に誇らしく思います。
自分が艇速に貢献しているのかしていないのか、何とも結果の見えづらいコーチにとって、
君たちがメダルとして結果を出してくれたのが報われる思いです。
とはいえ、そのメダルが金でないことが悔しかったのは事実。
決勝のレース前は優勝以外の結果を望んでいなかったし、
いろんな思いが交錯しながらも優勝を信じてやみませんでした。
伸ばせなかった最後の1艇身が、忘れられません。
他のクルーは皆悔しい思いをしました。
最終日進出というのがほとんどのクルーにとって目標になっていましたが、
上記の結果から分かる通り、対校クルーのうち4つは
14秒から18秒ほどで最終日に手が届きませんでした。
読者のみなさん、今から15秒数えてみてください。
何もしていない状態でもかなり長く感じられたと思います。
漕艇界ではさらに大差です。
東大漕艇部の半数のクルーが縮められなかった、この十数秒。
コーチに突き付けられた成績評価は、この数字が最もよく表わしているように思います。
今年のアシスタントコーチ陣は、
「選手を熱く、選手より熱く」
をスローガンとして掲げて活動してきました。
選手を情熱で感化できるようなコーチでありたいと願い、
艇速に積極的に貢献するコーチ像を目指してきました。
それがまだまだ足りなかったということだと受け止めています。
ぼくはこの全日本でアシスタントコーチを引退し、来年度コーチへの引き継ぎを始めています。
とはいえ、まだ25年度東大漕艇部には来週末に迫る新人戦が残されており、
女子の鳴瀬を含むジュニアと新人が、今年度当初から掲げてきた最大の目標に挑みます。
ぼくも千葉の奥地から電車に乗って応援に行きます。
もう台風は来ないと信じています。
東大漕艇部のみなさん、ぼくに一年間のチャンスを与えてくださって本当にありがとうございました。
変わろうとするチームで過ごしてきた時間は、自分にとってかけがえのない財産です。
次の舞台に移っても、ここで学んだことは絶対に忘れません。
ジュニアと新人の選手とコーチ、新人戦応援しています。
対校アシスタントコーチ
佐藤太紀