こんにちは。
古川です。
遂に、昨日の朝に新ヘッドコーチであるアントニーが来日し、午後練習(エルゴ)から彼のコーチングが始まった。
昨日の午後練習は私用のため見に行けなかったので、僕が彼のコーチングを直に見るのは今朝の乗艇練習がは初めて。
今朝はエイトとシングルスカルでの乗艇。
シングルスカルの艇速を参考にして、1stエイト(無限)、2ndエイト(Mariko)、3rdシングルスカル、4thシングルスカルという振り分けで、それぞれ並べて練習を行った。
今のところ新4年生と比べて新3年生のスカルの艇速が概して遅いため、1stエイトはほとんど新4年生、以下のクルーはほとんど新3年生とという振り分けで練習となった。
実際並べてみると、スカルの艇速が徐々に伸びてきていることもあってか、Marikoが無限と競り合い、なかなか良い勝負。
半分ほどメニューが終わったところで、ヘッドコーチからノンストラップでメニューを行うよう指示が。
前から脚で強くドライブすることが狙い。
そこからお互い艇速が落ちる。Marikoの方はがくっと落ちて、無限に一気に離されてしまった。
前から効率良く体重をかけたドライブができていないことの表れだ。
まだまだ精進が必要だな。
日々挑戦。
写真はノンストラップでメニューを行う無限(奥)とMariko(手前)。
乗艇後のミーティング。
Mariko
このチームでどこまで行けるのか、わくわくしてきた。
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さて、ヘッドコーチが来日し、コーチングが始まったが、彼のコーチングを見ていていくつか感じたことがある。
一つ目は、コーチングが非常にシンプルで分かりやすく一貫していること。二つ目が非常によく選手の動きを見ているということ。
プロコーチは伊達じゃない。コーチングの引き出し、言葉の引き出しも非常に豊富だと感じる。
誤解を与える言い方かもしれないが、アントニーを最大限うまく利用すれば、 東大漕艇部は強くなることが出来ると感じた。
しかし、彼をどこまでうまく使えるかは選手・アシスタントコーチ次第。
そして彼の指示をどこまで実現できるかも選手・アシスタントコーチの努力次第。
一昨年、昨年の経験から、それはみんなよくわかっているはず。
一昨年と昨年は、選手とコーチがAlan Benettというプロコーチを活かしきれていなかった(と僕は思う)。
今年はチャンスのはずだ。
2度目の外国人プロコーチ招聘。
2年間の失敗の経験もある。
ヘッドコーチと密にコミュニケーションを取って、彼を活かしきると決めたはずだ。
それなのに、今日の練習後、自分からアントニーに指導を仰ぎに行った選手はすごく少なかった。
外国人のプロコーチを招聘したから、昨年とメニューが変わったから、東大漕艇部は強くなったわけじゃない。
東大漕艇部はまだ弱い。
これから君たち(現役) が自分自身で強くしていくんだ。
そのためにまず君たち自身が行動しないといけない。
アントニーを最大限うまく利用するということは、この部が強くなるために必要な大事な手段だ。
君たち自身がそれをやらないといけない。
英語が苦手とかは問題じゃない。
気持ちの問題だ。
無理やり喋りに行けばいい。
もしどうしても言葉の壁がコミュニケーションの妨げになるんだったら、時間を見つけて英語の勉強をすればいい。
アントニーのコーチングにはそれぐらいの時間を割く価値は十分にある。
やるかやらないかは自分次第。
今日もポンドでたくさんの大学がよい練習をしていた。もちろん一橋も、日大も。
彼らに勝ちたいのなら、勝って笑いたいのならどうするべきか考えよう。
自戒を込めて書きました。
明日も頑張りましょう。
古川