受験生の皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。東京大学漕艇部(ボート部)新四年の和泉と申します。
僕は自分の入試のことなど殆ど覚えちゃいませんが、一つだけアドバイスらしきものをお送りします。それは、東京大学の入学試験に合格するのは別に難しくないということです。
一例として我々がやっているボートのレースと比較します。まず、入試において諸君が要求されるのは学力、それも高校で学習する非常に狭い意味での学力に限られます。一方、ボートのレースでは、体力は大前提として自分の身体やオールをコントロールする身体技術、極限状態で身体と心を律する精神力、漕法・戦術を吟味する頭脳、更には一糸乱れぬ動きを実現するために仲間とのコミュニケーションやリーダーシップが必要となります。お分かりでしょうか、ボートが求める広範かつ高レベルの能力には及ばないのです。
もう一点、東京大学に合格するには3倍程度の倍率を勝ち抜き、全受験者中300~400位に入り込めば足ります(理科三類は除きます、念の為)。つまり、全国模試一桁クラスの実力者や大天才と勝負する必要は別に無い。一方、漕艇部が目指すのは創立以来日本一のみ。日本一を争うインカレ決勝の舞台にしても、僅か4大学しか進出を許されません。高校の全国制覇者や現日本代表選手など敵は超強力ですが、その全てを越えていく。「負けていい相手」は存在しません。
このように、大学ボートの世界は受験勉強より遥かに過酷でエキサイティングなものであり、毎年高みを目指す東大生が集まってきます。君がこの入試を乗り越えることが出来たなら、そしてそういった舞台に魅力を感じるのなら、春の新歓イベントでお会いしましょう。君を退屈させない自信があります。