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船が山を登る時

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自分がコックスだから、当然なのだがボートに乗る時は必ずクルーを組む。3年半ボートに乗って、このクルーというものの難しさを痛感するようになった。

クルー共通のイメージを作るやり方はどのくらいあるのだろうか。1人がイニシアチブを取って他クルーに合わせてもらうとか、みんなが意見を出し合って擦り合わせるとか、そのクルーごとにやり方はあるだろう。

問題は、それまでのやり方で艇速が全く出ない時だ。

東大ボート部では、そういう時によく「どツボ」る。クルーがそれぞれ自分の意見を思い思いに「発信」し合い、「提案」し合い、「指摘」し合い、結局何が問題で何が共有できているのかまとまらず、さらにバラけるというお馴染みな光景だ。

積極的な意見交換が悪いというわけではなく、方向性の問題だ。船頭が多ければ船は山を登る。表彰台ではない。

自分はコックスだから、それをまとめて意見の方向性を一致させるのが役割だ。時にはリーダーシップを取る必要もあるだろう。

自らの意見を曲げずに他を引っ張るのも、皆の意見をまとめて良い方向に導くのも、どちらもリーダーシップであるし、どちらが普遍的な正解であるわけでもない。

自分はコックスだから、船を押して速く進めることはできない。だからこそ、状況に応じてリーダーシップを使い分けられる、クルーの精神的軸になりたいと思っている。

そうでないと、今までのクルー作りで犯した失敗から、自分は何も学んでこなかったという事になってしまうからだ。

時間はまだある。

4年
田口航太郎

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