2年漕手の坂本です。
ボートをやってるとみんな少なからず思っているはずだ。「全てを捨ててこんなにキツい練習を毎日している俺はマゾなんじゃないか」。そうですあなたはマゾです。
ラグビーやサッカー、テニスなどは敵をぶっ転がしたり敵を華麗に出し抜いてやったりという場面の連続で、サディスト向きのスポーツであると言える。
対してボートとは、ただ勝利によって己のプライドを保つためだけに、絞った雑巾を更に絞り尽くすような肉体的そして精神的な苦痛を自らの成長という快感に変えていくスポーツだ。「俺は今まさに強くなってるッ!」と言って苦痛を自分から求めるスポーツだ。マゾい。
でもこれはレース競技全般に当てはまるような気がする。だがボートは更に酷い。
ボートでタチが悪いのはクルーボート。フォアは4人、エイトになると8人のマゾが連結して最高にマゾい空間が出来上がる。たった1人のサドであるコックスも追い詰めてくれる。更なる苦痛を自分に与えることが出来る。
つまるところオアズマンとは、誇り高きマゾヒストなのである。
一度目の冬を越えて思ったことです。