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どう「表現」するか

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こんにちは。Jr漕手の岡健です。久々の更新になります。軽く近況を申し上げますと、昨年痛めた腰のリハビリ中です。

さて、ジュニアになってから、コーチブログ(=学生コーチが書くブログ)を読んでいなかった(Twitterでブログの更新を確認しているので、更新されていること自体を知らなかった)のですが、春休みに入り時間ができたので一通り読んでみました。
中でも、26年度女子部主将•現女子部コーチの岡先輩のブログは、やはり流石というか、練習の近況報告の域を超え、漕艇に対する先輩の深い考察や広い視野を感じさせるものばかりです。とても勉強になります。

その岡先輩のブログの中で、僕が特に面白いと思ったものをひとつご紹介したいと思います。

コーチブログ「内からの記述と外からの記述 女子部(10)」 http://blog.livedoor.jp/utrc25/archives/43394634.html

このブログの中で岡先輩は、乗艇練習中のフィードバックなどの場面で
選手が、他の漕手や舟そのものの動きを表現する方法として、

*動きを客観的、分析的に捉える「外からの記述」

*対象と自分自身とを一体化させて、それらの動きを直感的に捉える「内からの記述」

の2つの方法があるとしています。(元のブログに具体例が挙げられているので、それを読むと分かり易いと思います)

このブログを読んだ時、
最近読んだ立教大学コーチのブログと、内容の共通するところを感じました。

コーチングにおいて、コーチが自分の理想とする漕ぎをどのようにして選手に伝え、理解•実践させるか、そのメソッドについて書かれています。(男子部コーチの『志』「フォーム考察」 http://rubc.blog51.fc2.com/blog-entry-482.html

この中の、フォームについて言及した部分を引用します。

”しかしこれだけだと、「外見だけ」になってしまうので、「中身」の伴った、感覚によるアプローチが必要なのです。”

(この後に、”アプローチ”の例が幾つか上げられています。そちらも見ると分かり易いです)

この”「外見だけ」”のアドバイスというのが岡先輩の言う「外からの記述」にあたり、これだけでは選手はコーチのアドバイスを理解しにくく、
“「中身」の伴った、感覚によるアプローチ”即ち「内からの記述」を用いることで理解しやすくなる、
ということのようです。

岡先輩もブログの中で書かれていましたが、
外からの記述と内からの記述にはそれぞれ一長一短があり、必要に応じて使い分けられるべきものだと思います。

各選手にとってどのような表現がとっさに理解しやすく、漕ぎに反映しやすいフィードバックになるのかは、選手によって違うと思います。
(例えばキャッチの深さを注意されるとき僕は「ブレード一枚入れよう」と言われるよりは「遠く浅くキャッチを狙って行こう」と言われた方が分かり易いです。)

艇上での気付きをその練習の中で反映させ、効率の良い練習を積み重ねるには、
普段の練習や会話から、コーチやコックス、漕手同士で「どのような言葉や表現を使えば、その選手に的確なアドバイスやフィードバックを送ることができるか」ということを確認しておく必要があります。

当たり前のことかも知れませんが、常に密なコミュニケーションをとれていないと、練習やレースで「伝わりやすい表現」が自然にできるようにはなりません。

岡先輩のブログを読んで、そんなことをかんじました。

以上です。

(※ちなみに今回のブログのタイトルは、紹介した立教大学コーチのブログの文章から抜いて来ました。)

Jr漕手 岡健太

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