普通？

普通ってなんでしょうか。
「普通」の反対は「特別」や「異常」だそうです。
いつでもどこにでもあって，めずらしくない・こと（さま）。
ほかとくらべて特に変わらない・こと（さま）。
（スーパー大辞林）
が辞書の定義です。
定義から考えると、普通とは主観的なもののようです。

申し遅れました。自己紹介します。
中山隼輔と言います。普通の大学4年生です。

あ、普通のって言ってしまいました。知らない人に自己紹介するわけですから主観的な言葉を入れるのは適切ではなかったかもしれませんね。

恥ずかしながら、自分の思う普通が全然普通じゃないってことを知ったのはごく最近です。
朝ごはんの時に飲むのは普通に牛乳だし、普通に毎日実験するし、自炊も普通にする、財布片手に近くのコンビニに行けば普通になんでも手に入るし、出かける時も特に時間を気にせず電車に乗る。それが僕の普通。
大学4年生になってやっとコロナに対する制限が緩まり、他の大学の人とコミュニケーションを取るようになったりバケーションではない海外に初めて行ったりしてやっといろんな世界が見えてきました。
牛乳を飲むのは牛乳アレルギーの人には無理な話だし、同じ理系でも全然実験しない人もいたし、実家暮らしの人に自炊してるっていうとめっちゃ褒めてくれるし、フランスでは髭剃り探すのに財布もほぼ肌やんってところに隠しながら探して全然見つからなかったし。

当たり前かもしれませんが世の中普通じゃないことだらけです。

そうであるから、ここで僕が連呼していた「普通」ってそうじゃない人からしたら高圧的に聞こえてしまいますよね。
「普通」の反対は「異常」であるから、この人の言う「普通」に当てはまらない私は異常なのか……！！と。

普通といえば、より一般的な尺度を用いて感想言うときにも普通に使いますよね。「普通においしい」とか。褒めて言っているつもりでした。しかし普通に捉えると、思っていたよりも「おいしい」という世界のなかでは一般的であった、的な意味になると思います。少し失礼ですね。
確かに、おいしいならおいしいでいいしそこに普通という称号をわざわざ与える必要は特にないですよね。

こう考えてみると、普通なんてなくなってしまえ！と思いますが、ボート部を見ていると「規範化された普通」とでも言うべきものは必ず必要なのだなとは感じます。時間を守ったり整理整頓したり選手がタンパク質をたくさん摂ることは普通です。
社会・組織の一員としてそのようなルールとしての普通は当然必要です。でもやっぱり成功するためには、日本一になるためには「普通」という壁を取っ払う必要があるのではないでしょうか。

「常識の更新」「心震わす、切り拓く」「人を、自分を変える」

世の中にあるいろいろな「普通」を見ることは、自分の中の「普通」を乗り越える助けになるのではないでしょうか。

＼ 最新情報をチェック ／