シーズンに入って約2ヶ月。お花見レガッタ、東商戦、全日本選手権を終えた。
冬場のトレーニングの成果をみる機会としてのこれらのレースは自分に厳しい現実を突きつけるものとなった。
お花見では1stエイトのクルーとして出漕させていただいたが、リズムについていくのに精一杯で、艇速にはあまり貢献できなかった。
そして1000mのレースでありながら明治や慶應といった私大に大差をつけられ、壁の大きさを痛感させられた。
東商戦では対校フォアで出漕し、勝つことができたが、対校エイトは敗れた。
アクシデントが重なった部分もあるとはいえ、自分よりも技術も体力も遥かに優れた先輩方が2年生が4人乗った一橋のエイトに敗れたことは衝撃だった。
全日本選手権には付きフォアのクルーとして出場した。
整調として練習したが艇速の出るリズムを作れず、レース本番では艇速出ない&後半疲れてバッタバタという惨状を披露した。
敗者復活では急遽3番にシート変更され、作ってもらうリズムに合わせて無難に漕ぐことができたが、C決勝では逆風と波に負けて初日のようなバタバタで最下位となった。
大会を通して、2000mを漕ぎ抜く体力、ラフコンに対応する技術ともに絶対的に足りてないことを痛感したが、何より2年生が乗った他大のクルーが上に行っているという事実に相対的な差を感じさせられた。
冬場の練習はかなりしんどかったし、その分技術も体力も伸びたと思っている。
しかし他大の同期は遠く先を走っている。
どんな練習をしたかなんてことは関係なく、結果でしか誰も判断してくれない。
事実として自分、自分たちは他大に圧倒的に劣っている。
だが嘆いていてもしょうがない。
京大戦まで残り1ヶ月を切った。
相手には全日本でA決勝に進んだ選手が複数いるという話を聞いた。
正直言って地力は数段上だろう。
しかし、だからこそ余計なことを考えずに相手を喰らうことだけを考えることができる。
個々のクルーがどれだけ強いかなんて結果の前では無意味だ。
個々では劣っていることを自覚しつつ、(個を伸ばす努力はしながら)クルーの完成度を高める。
練習を自己目的化せずに艇速を伸ばそうとすることの積み重ねによって勝つ。
やるしかない。
2年 漕手 永田能義
全日本選手権の初戦(整調)。不細工でいいから勝ちたい

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