今年度女子部主将を務めております、新4年舵手大石華織です。
あと14日で東大最後の一年が始まります。
3年前の4月1日、一年の浪人生活を経て、ルンルンで東大に入学した私も、とうとう4年生になります。入学してすぐにボート部に出会い、入部して、ボートの楽しさと苦しさを知って、たくさんの壁にぶつかってきました。自分のことを信じられなくなったり、自分のことも、部活のことも嫌いになってしまったりすることもありました。ここまでくるのにたくさん遠回りしてきたと思います。
小中高音楽一筋だった私は、ボート部に入らなかったら、ここまで迷って、悩んで、苦しむことはなかったと思います。好きな学問を学び、好きなバイトをして、15年間慣れ親しんだ音楽サークルに入って楽しんで、そんな風に過ごす東大生活もきっと楽しかったと思います。でも、そのコンフォートゾーンから抜け出して、苦しい経験をしなかったら、自分やチームを深く見つめ直し、さらなる成長を貪欲に追い求めることはできなかったし、広い世界を知ることなく大学生活を終えていただろうと思います。そして、こんなに刺激的で楽しい大学生活も送れなかっただろう、と。
さて、新入生の皆さん(ブログ読んでくれていると嬉しいな)東大合格おめでとう。皆さんの高校生活最後の一年は、コロナ一色でしたね。対面授業も、楽しいイベントも軒並み中止。私たち大学生以上に、心を痛めてきたことと思います。
でも、これからの4年間、信じられないくらいたくさんの出会いが待っています。この1年たくさん我慢した分、これからの4年間はたくさんのものに触れ、たくさんの人に巡り会ってほしい。そして、ある一つの出会いが皆さんの大学生活を、人生を大きく変えてくれるかもしれません。
これから皆さんはたくさんの決断をすることになります。部活やサークルを選ぶのも大切な決断です。そのとき、「正しい選択」を探すのではなく、「世界を広げる選択」を探してほしいと思います。皆さんより3,4年早く生まれただけの私がこんなことを言うのもなんだかくすぐったいですが、これが、私の大学生活を振り返ってみて、新入生の皆さんに伝えたいと思った言葉です。
それでは、皆さんの4年間に幸多からんことを。