こんにちは。新二年漕手の三保暢賢です。
皆さんは、西洋医学とは体系を異にする東洋医学についてご存知でしょうか?実は、僕の家庭ではイトウテルミーと呼ばれる温熱療法を行なっています。それ以外にも、僕は整体や鍼灸院などに行くのが好きでよく通っています。
西洋医学が合理的であるのに対して、東洋医学というのは、いわば霧の中に包まれた、ブラックボックスのような印象を持っている方も多いことと思います。その原因は大きく分けて二つあるのではないでしょうか。
まず一つ目は、治療と結果の間の関係が患者の目から見てわかりづらいこと。西洋医学の場合、この薬がこの症状にこの成分で効く、この手術でこの病巣を処理する、というのがはっきりしています。逆に東洋医学の場合、何やら体を弄られていたら良くなった、といったように感じることが少なくありません。ある場所の治療のために全く別の場所を直すことも多々あります。
二つ目は、身体的不調が客観的な指標で表されることが少ないこと。血液検査やレントゲンなどの検査手段を前提とする西洋医学とは違い、東洋医学の施術師は体の張り、顔色、脈拍など一次的な指標を元に患者と相対することが多いように感じます。
この二つは、西洋医学と東洋医学の人間というものの捉え方の違いに起因するのではないかと思います。西洋医学では、人間の身体はある意味機械として捉えられます。それは、合理性や明快さを求めることがかえって人間を全体として、一つの有機体として捉えることを阻んでいるとも言えます。僕たちの身の回りの西洋医学の隆盛は、同時にこうした物事の捉え方にもつながっているのではないか。東洋医学は、少なくとも僕の経験上は、身体を部分部分に分割して治そうとすることはあまりありません。でもそれは、東洋医学に局所的なアプローチの幅があまりないことの裏返しかもしれません。
僕はここで東洋医学を称揚して西洋医学をバカにしたいわけではありません。優れた西洋医学の医師は問診で患者の全身状態、背景環境を捉えた上で治療に臨むでしょうし、優れた東洋医学の施術師は「全身の状態を整えて回復力を高める」だけでなく局所的な治療のすべも心得ているでしょう。あえていうなら、この二つがもう少し歩み寄りを見せても良いのではないかとは思いますが。
何が言いたいかというと、何か不調があった時に裾野を広く考えよう、ということです。痛いとこに湿布を貼って終わり、では(もちろんそんな人はいないでしょうが)なんの解決にもならない、ということ。そのためには、自分の体や習慣に敏感でなくてはなりません。これはアスリートとして、というよりは良く生きるために欠かしてはならないものだと思います。組織についても同じことです。
最後になりましたが、東商戦まで残り11週間となります。全力で準備して、必ずジュニア8+での勝利を掴みたいと思います。応援よろしくお願いします。