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自作ベンチ

こんにちは、02対校漕手高橋凌史です。
ご報告していませんでしたが、今シーズン始めに痛めた腰は完治し、なんとかインカレに出漕できました。今までご心配をお掛けしました。現在は東日本選手権に向けて日々練習に励んでおります。

さて、今回はボートとは全く関係ない話、最近の学科での活動について書きたいと思います。

僕は農学部木質構造科学専修(かつての林産学科)に所属していて、日々木材と触れ合って大学生活を過ごしています。以前クルー紹介で樹木を育てていると書かれていましたがあれは誤解です笑。樹木ではなく木材の勉強です。

つい最近、学生実験の課題で取り組んでいたことは

「自作ベンチの強度実験」

でした。
簡単に言うと、自分でベンチをデザイン、設計して、実際に実物を作って、人が座った時に壊れることなく安全かどうかを評価する ということです。
その模様をお届けします。

まずは設計の段階。どんなベンチを作るかアイデアを考えます。
スギの細い柱材を使えるとのことだったので、組み込んだような外観にしたいなーと考えて、取り敢えず割り箸で組んでみることに。。。

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適当に組んでいましたが、支点桁架構という構造らしいです。これを作った段階で、なんか上手く出来そう、と全体イメージが浮かんできました。(これを見て完成形を想像できますかね?)

細かいところのイメージを固めるために、次はもう少しちゃんとした模型作り。建築模型でよく使われるスチレンボード(発泡スチロールを紙で挟んだやつ)をカッターで切って、のりで貼って、、

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こんな感じで全体像は完成。ここからは実際の木を使った作業に移ります。

農学部の7号館には木工室という木材加工のための道具がそろった作業場があります。丸ノコやインパクトドライバーでのビス打ちなど普段使ったことのない道具に苦戦しつつも木屑まみれになりながらの作業は楽しかったです。(たまに夢中になり過ぎてpm練に遅刻してしまったこと、ごめんなさい)

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1番苦労した斜めカットの溝作り。この作業だけで実に5時間くらいかかっています⁉︎

材料の加工が終わったらいよいよ組み立て作業。寸法を計算したつもりが微妙な加工誤差や木材が反っていたりで、全然きれいにハマってくれないじゃん、って部分が多く微調整が大変でした。

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要の構造部分が完成したところ。人が乗ってもビクともしなかったので一安心。完成まであと少し。

左右に取り付けるパーツと座面部分の材料を取り付けて、

ようやく完成!!

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思った以上にイメージ通りにできて良かったです。先生やTAの方からも好評頂きました!

設計の授業は、建築学科をはじめ他の学部でもあると思いますが、実物を作ってみるという体験は大学ではなかなか出来ないことなので、今回はとても良い経験になりました。
また、何かを作ろうとすると、材料の長さや角度、出来上がったものの形など、モノが持つ要素一つ一つに意味を持たせながら作らなければならないということを実感できました。身の周りにあるモノがその大きさ、その形であることは作った人が何かを実現させたくてそうなっているのであって、適当な部分はほとんどないと思うと見える世界が変わった気がしました。

以上、ボートとは全く関係のないお話でした。

P. S.
今回作ったベンチは五月祭の展示で飾られる予定なので良かったら座りに来てください!!

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