戸田を離れ、友人などにマネージャーをやっていることを言うと、「ボート部のマネージャーって何やるの?」と聞かれ、返答に窮してしまう。
選手の飯作りをして、練習をビデオで撮って、大会の運営をして……など、やることは多く、そのなかから一つか二つ選んで答えてやればいいとは思うのだが、たとえ、そういった諸々の仕事を全て挙げてみても、説明しきった感じを得られない気がする。
なんでこんな感覚になるのか考えてみた。「ボートを知らない人に説明するのが難しいからか?」とか、「単なる人手ではありたくないという自負のせいで、単にルーティンを羅列するだけだと満足できないからか?」とか。
そういった理由もあるだろう。でも多分、一番真に迫る理由は、「自分でも何をやっているかわからない」ということなのかもしれない。
マネージャーになって、忙しい時などは時間に追いまくられるという表現がぴったり当てはまるほどのこともある。やることは多い。でも、漕手時代の「ボート漕いでんだ!」に匹敵するほどわかりやすい今ここにいる理由が、今の僕にはないということなのかもしれない。
そのうちでいいから、このもやもや感を取っ払って、胸を張って最初の質問に答えられたらいいと思う。
内藤

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