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かけがえのない4年間を過ごす場所-名本莉絵(2016年入学・マネージャー)

令和1年度対校でスタッフを務めた名本莉絵さんです!

部の資金管理を行う会計担当や、合宿の計画担当、イベント運営など多方面で活躍しました。

部の運営を担う経験から感じたやりがいから、現在はテレビ局の事務系職種でご活躍されています。

(記事は2021年3月時点のものです。)

自己紹介

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!名本莉絵と申します。私は2016年に横浜翠嵐高校(68期)を卒業し、文科三類に入学しました。漕艇部にはスタッフ志望で入部して、本当に少しだけですが漕手として漕いだあと、1年の秋からはスタッフとして活動していました。スタッフの活動では、会計として部の資金管理や設備の管理をしたり、合宿の計画をしたり、新人勧誘では広報担当としてパンフレットやチラシを作ったり、イベントの運営をしたり…部の運営に関わる活動をいろいろとやっていました。昨年大学を卒業してテレビ局に事務系の職種で就職し、今は徳島県で働いています。

東大漕艇部に入部された経緯や入部動機についてお聞かせください。

私は中学高校とずっと吹奏楽をやっていて、ボート競技自体のことももちろん知りませんでしたし、運動とも無縁の人生を送っていました。ただ漠然と大学では何か音楽以外の新しいことを始めたいと思っていて、いろいろな部活やサークルの説明をひと通り聞いたら、選択肢がありすぎて何がいいのか全くわからなくなってしまって…。さまよっていたところで、たまたま漕艇部の先輩に声をかけていただいて、サークルオリエンテーションに行きました。そこで先輩方が「日本一」という大きな目標に全力で向かっていっている姿を見て、純粋にかっこいいなと思ったのを覚えています。その後も連絡取っていた先輩がすごく親身に私の話を聞いてくださり、いい方だなという印象があったので、誘っていただいた新勧イベントに参加していました。試乗会で艇庫に行った時、その先輩が同期や部の先輩たちと仲良く話している様子を見て、漕艇部の雰囲気の良さ、居心地の良さのようなものを感じ、私もこの一員になって大きな目標を目指してみたいと思い、入部を決意しました。

モーターに乗って選手と並走している様子。選手が船を進める姿を一番近くで見ることができる瞬間であり、ここから見る景色は、時間が経っても鮮明に心に刻まれている。
名本さんにとって、東大漕艇部やボートの魅力を教えてください。

東大漕艇部の魅力はあらゆる環境の良さだと思います。信頼できる仲間がいて、目指すことのできる高い目標があって、充実した練習ができる設備があって、部の中にも外にも応援してくださり支えてくださる方々がいて…。今思うと、ものすごく贅沢な環境で部活をさせてもらっていたなと思います。選手が練習に打ち込める環境があることももちろんですし、スタッフにとっても選手がより強くなれる部にするためにはどうしたら良いか、部を効率的に運営するためにはどうしたら良いかを考えて、それをすぐに実践できる環境があるというのは、東大漕艇部の大きな魅力だと思います。

私自身、そのような環境の中でたくさん考えて、様々なことにチャレンジしたことで、大きく成長することができたのではないかと感じています。中でも印象に残っているのは4年生の時に担当した避暑合宿の計画です。近年戸田では猛暑が続いており、コーチとのミーティングの中でインカレ前にしっかり漕ぎこむためには避暑合宿をするべきではないか、という話になりました。東大漕艇部では長らく他所で合宿を行っていなかったので、マニュアルもなければ合宿地の候補すらなく、完全にゼロから合宿を計画する必要がありました。ひたすら情報を集め、選手が練習に集中でき、かつ予算内で合宿を実現可能な場所をどうにか見つけ出し…準備段階では合宿をするためにどのような準備が必要なのかを考えるところから始まり、選手やマネ、コーチ、監督と話し合いながら具体的な合宿のスケジュールや必要な物品などを準備していきました。10日間の合宿を作り上げるのがこんなに大変なのかと実感しながら、とにかく考えて、実行して…の繰り返しでした。大きな問題もなくなんとか合宿を終えて、選手やコーチから「充実した練習ができた」「あの合宿があったからインカレで良い漕ぎができた」と言ってもらえた時はとても達成感がありました。合宿を一つ中心になって作り上げたという経験は、なかなかできる経験でもないですし、とてもいい経験になったと思います。

 実際に行われた避暑合宿での一枚。スタッフは、選手が大会に向けてより濃い練習を行うために、環境を調えていく大切な役割を担っている。
名本さんにとって、東大漕艇部でスタッフとしてチームを支えることのやりがいや魅力をお聞かせください。

スタッフの役割は選手が勝てる環境をつくること。チームを支える縁の下の力持ちであり、チームを引っ張る存在でもあり、漕艇部が活動していく上でなくてはならない存在だと思います。私はどちらかといえば支える部分を中心に担っていました。その中で、部の仲間や関わる方々に頼りにされていると感じた時、自分がやったことが部としての成果や活動に結びついていると実感した時はとてもやりがいを感じました。また、スタッフの活動では部の仲間だけでなく、社会に出ているOBの先輩や大学の職員の方、外部の方とやりとりすることが多くあり、さまざまな立場の方と関わる経験ができるのも魅力の一つだと思います。

東大漕艇部でのご経験が、社会人になられてどのように活かされていますか?

社会人になりたての立場で言えることはそれほど多くはないのですが…漕艇部で最後までやりきったということは確実に今の自分の自信になっています。仕事を始めてからまだ1年も経っていない中ですが、一つのことに打ち込んで最後までやりきった経験は、きっとこれからの社会人生活でも大きな支えになっていくのではないかなと感じています。また、OBの先輩方をはじめ、社会人の方と関わる中で、仕事の進め方や考え方についていろいろなアドバイスをいただきながら学んだことは、そのまま今の基礎となっています。

あとは、就活あたりの話ですが、漕艇部で部の運営を担うことにやりがいを感じた経験があったことで、組織の運営に関わる仕事がしたいと思うようになり、今の事務系の職種を選びました。スタッフの活動は“仕事”に近い部分もあるので、将来どんな仕事をしていきたいかを考えるきっかけになりました。

最後に、新入生へのメッセージをお願いします。

私は漕艇部で4年間を過ごして、大学を卒業する時「充実した大学生活だった」と心から思うことができました。大変な状況の中ですが、新入生の皆さんが自分にとってのそんな場所を見つけられますように。そしてそれが漕艇部であれば、それほど嬉しいことはありません。これを読んでくださっている方は少しでも漕艇部に興味がある方だと思うので、ぜひ一度部員とじっくり話して、ボートを体験してみてください。きっと漕艇部の魅力が伝わるんじゃないかなと思います。

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