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やり抜く力-岡健太(2014年入学・マネージャー)

漕艇部の活動は卒業後にどんな糧となって活きているのか、様々な業界で活躍されている若手OBの方々にインタビューしました!今回紹介するのは、研究の道に進んだ先輩ということで、2017年度に引退し、2020年まで漕艇部の監督補佐を務めていらっしゃった岡 健太先輩です!(これは2020年3月に書かれた記事です。)

岡 健太(おか けんた) 先輩
―よろしくお願いします。早速、現在どういうことをされているか教えてもらってもいいですか?

現在私は東京大学大学院の理学系研究科・地球惑星科学専攻に所属しており、博士課程の1年になります。研究内容としては、今の地球環境について実験・分析を行って、地球の起源の解明に取り組んでいます。このテーマで修士2年の時に論文を出すことができました。

―なるほど。岡先輩はなぜ研究の道に入ろうと思われたのですか?

実は大学入った時点では、研究者になりたかったわけではなかったんですよね。今の学科も進振りで悩んでいた時に、ボート部でお世話になっていた先輩に紹介してもらって興味を持ったのがきっかけでした。でもそこは物理系で、自分は物理で受験してなかったから付いていくのが大変で(笑)。正直研究の道に進むの選択肢としてはなかったんですよね。ただ研究室選びの際に出会った教授の授業がとても魅力的で、やっていく中で自分が研究に向いてるかもと思えたことが、研究の世界に飛び込んだ理由としてあります。

―漕艇部での出会いが最初のきっかけになっていたんですね。岡先輩は高校時代は文化部だったそうですが、そもそもどうして運動会のボート部に入ろうと思われたのですか?

高校時代は放送部にいて全国大会に出場はできたんだけど、そこで全国との大きなレベルの差を感じたんですよね。自分はそのレベルまで練習することができなかった。そういう不完全燃焼感がまずありました。また一方で同期の運動部の人の、部活を引退してからの受験勉強での追い上げの凄さに、スポーツに打ち込むことで得られる芯の強さ、馬力の強さを感じて、大学では運動部で自分を鍛えてみたいという思いがありました。

そんな中で参加したボート部の試乗会で、たくさん漕がせてもらって最初よりボートが上手く漕げるようになった感覚がとても嬉しかったですよね。キツかったけど、そのストイックさもまた心地よかったというか。でもその時点では運動部に入る決断にまで踏み切れていなかったんです。決め手となったのは、体験練習の帰りに、先輩のボートの上では誰も弱さを隠せないという言葉に感動して、ボートというスポーツに惹かれてしまったんですよね。一緒に漕いでいるクルーがいる中で、逃げ場はなく自分の弱さと向き合わざるを得ない。こんな環境で自分を鍛えてみたいと思い入部しました。

―実際4年間部活動をやってきて得られたもの、現在に生かされていることは何ですか?

マネージャーに転身してから、新人勧誘に携わりました。その時、一緒にやっていた同期のマネージャーと、最初はギクシャクしてしまっていたんですが、折れずに逃げずにちゃんと向き合い続けて仕事をしていたら、「岡健だけは信頼している」と言ってもらえて。様々な人がいる中で、それぞれの人に自らの芯を持って、真摯に向き合い続ければ信頼は得られるということに気付かされた経験でした。

また、部を辞めていく人がいる中で、最初は弱かったけど地道に努力を重ねて成長して、エイトに乗って活躍する同期の姿を間近で見てきました。彼らから、折れずにやっていけばいつかは勝つことが出来ると学ぶことができた研究の道は厳しい競争ですが、今例えビハインドがあったとしても、諦めずにコツコツやっていけば、いつかは大成できると信じて研究することができています。

―ありがとうございます。では最後に新入生に一言お願いします!

勉強以外にあなたの芯と言えるものはありますか?

是非一度、戸田ボードコースに来て、ボートを漕ぎに来てください。


岡先輩は”オカケンさん”の愛称で部員に親しまれ、困った時・悩んだ時には相談に乗ってアドバイスをくださる部員の頼れる先輩です。身近にOBの方々と交流を持てるのも漕艇部の大きな魅力の一つでしょう!

岡先輩ありがとうございました。

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