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新しいことに挑戦する-曽布川尚美(2006年・マネージャー)

今回ご紹介するのは、2010年まで漕艇部のマネージャーとして活躍され、現在は化粧品メーカーに勤められている曽布川尚美先輩です!

自己紹介

2006年お茶の水女子大学理学部化学科入学の曽布川尚美(そぶかわ なおみ)と申します。私は、2006年~2010年まで東大ボート部のマネージャーとして活動していました。引退後は同大学院に進み修士課程を修了しました。現在は、化粧品メーカー勤務で法務・コンプライアンス・リスク管理等を担当しています。

東大漕艇部に入部された経緯や入部動機についてお聞かせください。

 ボート部という部活があること、またボートという競技があること自体知らなかったのですが、新歓のリーフレットを見て、水の上の競技っておもしろいな、と思ったのが第一印象でした。私が部活やサークルを選ぶにあたっては、高校時代までに体験することのなかったもので、また他の大学の学生とも交流ができるところポイントに考えていました。ボート部の新歓に友人と行ってみたところ、まず部の人数が多くて驚き、新歓用PVの迫力に圧倒されました。また、先輩マネージャーの方が皆さん親切で、入部したら自分は何をするのか、どういう活動をしているのかを丁寧に説明してくださったこと、体育会ということもあるせいか皆さん全力で部活に取り組まれており、練習の様子も活気があって上下分け隔てない空気を感じ、良い雰囲気だなと思い入部しました

東大漕艇部での4年間を振り返って、最も印象に残ったこと・感動されたことは何ですか?

 試合も記憶に残っていますが、何よりも4年間マネージャーをやり切ったことは自分の財産になっていると思います。私たちの主な仕事は、選手の食事・栄養面の管理です。ボート部に入って最初にしたのは栄養学の本を買ったことですね。今まで勉強したことがなかったので、選手の体づくりには何が必要なのかを学び、食事づくりに活かしていました。また、選手への栄養面での啓発、新人勧誘のための準備やすり合わせ・その後のケア、練習サポートや艇庫運営のための事務なども大切な仕事で、チーム運営全体に深く携わりました。マネージャーの仕事は大変なこともたくさんありましたが、選手の皆さんや先輩・後輩のマネージャーには精神的にも本当に支えられました。部活というと縦の関係が厳しいと思われそうですが、チームのメンバーのおかげで続けることができたと思っていますし、そういったチームの一体感・団結というのを肌身に感じた4年間だったと思います。

共に多くの時間を過ごした艇庫管理人・先輩マネージャーと共に。左から2人目が、曽布川さん
合宿時には1~4年生まで100人近くの部員の食事づくりを担うことに加え、練習サポート・広報・艇庫運営など、マネージャーの役割や業務は多岐に亘る。写真は戸田の合宿所で食事づくりに励む曽布川さん 
曽布川さんにとって、東大漕艇部でマネージャーとしてチームを支えることのやりがいや魅力を教えてください。

 マネージャーもチームの一員ですので、やはりチームが勝った時は自分のことのように嬉しかったですし、負けてしまって選手が涙しているのを見ると、もっと私たちにもできることがあったかも、と後悔することもありました。レースの伴走をしていると、自分はレースには出ていないけれども選手と一緒に漕いでいるような感覚があり、勝つと本当に嬉しかったですね。一橋大学との対校戦である東商戦や、京都大学との対校戦である京大戦は特に絶対勝ちたい!という思いが強くなります。艇庫のある戸田オリンピックボートコースは、いろいろな大学の艇庫が一か所に集まっているので、別の大学の選手やマネージャーと交流もありますが、相手の練習風景を見ていると「負けられないな」と刺激にもなります。そういったことは他の部活ではあまりないかもしれません。

ボート部での経験や、マネージャーとしてチームを支えられたご経験が、社会人になってどのように活かされていますか?

 私は、今勤めている企業の中では部活のマネージャーと似たような立ち位置、いわゆる管理系の仕事をしています。どの企業もそうだと思いますが、組織がお客様や社会に貢献するためにはその組織の土台をまず整える必要があります。他の部門が抱えている問題や相談事項に対応すること、あるいは問題が顕在化する前に対処を検討することなど、今の仕事はみんなを支えるという点においてマネージャーと共通するところが多いと感じます。部署柄、組織全体に関わる議題に触れることも多いので、チーム(=組織)にとって何が良いのだろう?というのはいつも考えるようにしています。そういった意味では、このような仕事をするための基礎が部活を通して自然と身についていたと思います。

最後に、新入生へのメッセージをお願いします。

 まずは合格・入学おめでとうございます。コロナ禍ですので、入学しても部活やサークルの雰囲気を掴む機会がなかなかなく、選ぶのに迷うこともあるかと思います。大学入学は、何か新しいことを始める絶好の機会です。私もボート競技を全く知らないところからスタートしました。新しいことを始めるのは不安がつきものですが、ボート部では必ず先輩たちがフォローしてくれる環境があります。一度勇気を出して、ぜひボート部に飛び込んでみてください。

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