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ボートで得られた唯一無二の経験 -岸圭介(2003年入学・漕手・主将)

今回ご紹介するのは、現役時代に主将を務められ、インカレでは8+で5位に輝いた岸圭介先輩です!
岸先輩は農業関連の会社を起業されています。

自己紹介

 新入生の皆さん、こんにちは。岸圭介と申します。2003年に神奈川県立小田原高校を卒業し、文科一類に入学しました。
 入学初年度はいきなり休学・留年して一年間北海道の酪農牧場で住み込み勤務し、翌年4月復学した際に東大漕艇部に入部しました。
 漕艇部では、2007年度の主将となり、インカレでは8+で5位という結果でした。

東大漕艇部に入部された経緯や入部動機についてお聞かせください。

 小学校3年から高校3年の夏まで、野球部で練習三昧の日々を送っていました。とはいえ私自身の運動センスは皆無で、高校ではレギュラーにもなれずに、一生懸命練習すればするほど怪我ばかりが増えていき、全く結果を残すことができずに悔しさばかりが残りました。
 幸い体力は人並みにあり体を動かすことが好きだったのと、ちょうど北海道の酪農勤務から帰ってきてエネルギーが有り余っていたこともあり、再度スポーツに挑戦することにしました。
 野球で足首・肩・肘はボロボロになっていて、球技や複雑な動きは難しかったのと、それでもチームスポーツが好きだったので、シンプルな動きを極めつつチームで闘える漕艇部に入部することを決めました。
 また野球部で味わった悔しさから、今度は強くなり結果を残したいと思っていたので、伝統的に全国一を競えるほど強い東大漕艇部に入部することを決めました。

東大漕艇部での活動を通して、心震えたことはありましたか?

これがボートなんだ!
 
 最終学年のある練習の際、本当に鳥肌が立って仕方がないほど最高のパフォーマンスでボートを漕ぐことができ、その感触を一緒に乗っているメンバーと共有することができた時間がありました。
 スポーツの世界でいう「ゾーン」だったと思います。どれだけ強く漕いでも一切疲れずむしろ気持ちいいくらいで、力を込めたその分だけしっかり船が速くなる全能感を感じました。その時の、船の底から「ゴ、ゴ、ゴ」という、それまで全く感じたことのない音と感触のリズムを今でもよく覚えています。このゾーン状態は、四年間の部活生活の中でたった一回、それも練習の時にしか味わえませんでしたが、「これがボートなんだ!」という素晴らしい瞬間を経験できました。

ーそうなんですね…!聞いていて私も心が震えました。とても貴重なご経験をされたのですね。他にも心震えた瞬間はありましたか?

チームのために

 最終学年では主将となりましたが、これも心震える経験でした。それまでは自分のパフォーマンスしか考えていなかったのが、主将になってからはチームが強くなることだけを考えるようになりました。陳腐な表現ですが、目標を共有したチームの中心となり、自分のためでなくチームのために働くこと、そしてその努力により、個人でなくチーム全体が強くなって結果を残すことが、これほどまでに気持ち良いことなのだと気づくことができました。

部活で苦しかった思い出はありますか?

 まあ練習はきついですが、すればするほど強くなるサイクルにいれば、別に苦しいことでもありません。こう振り返ってみると、苦しかったことはあまり覚えていないですね(笑)

漕艇部で得た唯一無二の経験や、今につながっていることはありますか?

 心震える瞬間で挙げた、「ゾーン状態での最高のパフォーマンス」「チームのために力を使うこと」による快感は、大切な経験として残りました。
 また、運動センスがない私がどうやって強くなり結果を残すのか、徹底的に頭を使って練習し、試合で実践できたことは、大きな財産です。この実践により、「自分で考え行動すること」「出た結果は、勇気をもって客観的に分析して次につなげること」が大事だと分かりました。これらを思い切って実行させてくれる場を東大漕艇部が与えてくれたことに感謝しています。

ーなるほど。ボートはシンプルな競技に見えて、たくさん頭を使う奥深い競技なのですね。

 そうなんです。また、綺麗事でないことを言うと、どんなに正しく努力をしても、持って生まれた才能に適わない場合もある、ということも分かりました。カッコイイ気づきはないかもしれませんが、これは社会に出てみれば当たり前のことでもあり、しかし本気でトライしてみたからこそ、冷静に言えることなのかもしれません。

現在の会社を起業された経緯を教えてください。

 まず、起業するにあたっては、東大漕艇部の大先輩方に多大なご支援を頂きました。私も先輩と同じように支援していきたいと思いますので、考えがある人はぜひご連絡ください。
 ところで、起業というのは特別なことではなく、若い皆さんのこれからにとってますます身近な選択肢になっていきます。私の場合は、好きな農業というフィールドでアイデアがあり、起業したほうが私自身の能力を発揮でき、またより大きな収入やハッピーな時間を得ることができると判断したので自然と起業という判断になりました。

最後に、新入生へのメッセージをお願いします。

 結果を残すために、「自分で考え行動すること」「出た結果は、勇気をもって客観的に分析して次につなげること」といった将来のどんな場でも必要となる活動を、スポーツを通じて思い切り実践できるのは、多くの方にとってこの大学生活が最後だと思います。一人でも多くの方が東大漕艇部に入って挑戦し、有意義な時間を過ごされることを願っています。
また何より、ボートでのゾーン状態は本当に素晴らしい唯一無二の感覚なので、ぜひ体感してもらいたいですね!

自分の頭で考え、結果を分析してトライアンド&エラーを繰り返すことの大切さ、チームのために動くことで得られるものなど、岸さんが今まで漕艇部で培ってきたものを語ってくださった。
また、聞いているだけで胸が震えてしまう「ゾーン」の経験。
スポーツの経験がある誰しもが一度でも経験してみたいと思ってやまないものではないだろうか。ぜひ漕艇部で、水の上を漕いでいく快感を味わってほしい。
岸さん、お忙しい中ありがとうございました!

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